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愛のサルベージ大作戦 iBookG4編


iBookは私の生活必需品です。 Webにメールに旅のお供にときどき職場に(仕事で使う訳ではないけど)と、 とにかくこれが無いと生活に支障がでるくらい愛用しています。 そらまぁPowerMacとかもありますが、あれは音楽作業用。 普段の生活にはほとんど介入していないし、そもそも音楽活動の道具しか入れていないので、 稼働率で言ったらダントツでiBookなのです。・・・見た目もかわいいしね(笑)。

で、それだけ使っていれば当然ながら消耗は激しい訳で、 キートップのプリントはあちこち擦れて消えてしまっているし、トラックパッドはなんだかテカテカしているし、 パームレスト部分はもはや洗剤で擦っても落ちない黒ずみがついているし・・・ なんだかすごいボロボロっぽい感じですが、まぁどれも良い消耗であって愛用の証なのです。

しかし良い消耗があれば悪い消耗もあるものです。 ある日、突如本体内からズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴというありえない轟音が発生!  うっは、遂に何か来たっぽい(汗)。 本能的にすかさず一発叩く私。そして音が収まるiBook。 うん、イイネ! って、良くない良くない。 あれは何か回転するモノの軸が不安定になって発振したときの音に違いないです。 んー、本体内で回転しそうなモノ・・・排気ファン、ハードディスク、DVDドライブ。 DVDとかCDにの類いは使っていないときだったし、 そしてさすがにハードディスクからあんな激しい音が出て無事な訳があるまいし、 まぁ排気ファンのベアリングでも壊れたのだろうなぁ。 そう判断してぺしっと1発、最近では誰もやらないような古典的な方法で事態を収めたのでした。

それから数日、毎日のようにそんなことを繰り返していた訳ですが、 さすがにこのままではイクナイですというかいずれもっと深刻な状況に陥るに違いないに1票。いや2票。 どーんと大サービスで3票。 ちょっとだけ妄想科学モードになってみて、 いまiBookが壊れた場合どのようなダメージが予想できるかということを推測してみる。 ・・・ガクガクブルブル。 こりゃまずい。はやくなんとかせねば!!  とりあえず原因の特定と修理方法や必要部品の確認のために分解してみることにしました。 ・・・このてのものは組立てが複雑なので本当は分解なんてしたくないんですけどね。時間ねぇーし(笑)。

さて、では早速、まずは裏面からアプローチです。




裏面




とりあえず見えるネジは全部外してしまえば良いでしょう。分解なんてそういうもんです。 隅のネジはゴム足で隠されているので、それを外してからネジを外します。 あとはバッテリーのコネクタ部分にある2個のネジを外すのも忘れちゃいけません。

そして次は表面です。 まずはキーボードを外すというかめくり上げましょう。 ってか前々から思っているんですが、キーボードがやたら簡単に外せることの意味が解りません(笑)。  AirMacを使うと何か解るのでしょうか・・・。




表面




表面も、とりあえず見えるネジを全部外してしまいましょう。 AirMacボードが乗る部分の蓋を外したらキーボードのコネクタも外してしまいましょう。 ネジは中央に1箇所(矢印のところ)だけ「リベットで着いてるよorz」と思わせる感じになってますが、 実はこれは単純なトラップで、リベットに似せた磁石が乗っているだけなのでピンセットでつまみ出せば無問題です。 もしかしたらこれでキーボードを吸い寄せて固定しようという目論みなのかもしれない気もしますが、 その効果は全く無いので私の中では"トラップ説"が最有力候補です(笑)。

表面と裏面の全てのネジが外れたら表面側の皮を引っ剥がします。 どこか割りそうで結構怖いですが、地道にぐにぐにやりながらLCD側へ起こしていけば適当に外れます。 電源スイッチとスピーカとトラックパッドのコネクタがあります。 トラックパッドのコネクタはすぐ抜けますが、それ以外はかなり固いので壊さないように(笑)。

さて、ここまで来たらもうゴール目前です。 一面の銀世界と言わんばかりにテカテカに輝いているシールドを外します。 シールドを固定しているネジを全て外せばOKです。 面倒ならシールドをべりべりとそのまま破いて取り去【略】(ヤメレ)。 

中身キター!! という訳で、これで中身がよく見える状態になりました。 とりあえずキーボードだけ繋いで、轟音の再現実験のため起動します(電源スイッチのコネクタのピンを一旦ショートさせます)。 私は組み込み系のソフト屋なので何も恐れずにこういう状態で通電とか操作とか平気でやりますが、 まぁなんつーかあまりオススメはしません。 不慮の事故がものすごく発生しやすくなるので、壊すときは壊します(笑)。




良いマカーはマネをしないほうが無難です。大人しくGenius Barへ。




とりあえず普通にまったり使いながら症状が起こるのを待ってみることに。 なんてまったり構えていた矢先、いきなりですがすみませんの勢いでズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!  キター!! しかし予想していた排気ファンなど回っていないし、 ってか思いっきりハードディスクから鳴ってるんですががが(汗)。  へぇ〜、こんなんなってても壊れないで動いてるもんなんですね。流体軸受(って何?)ってすごーい!!  ってかこれは明らかにヤヴァイでしょ!  このままでは壊れるのも時間の問題だあわわわわ・・・とりあえず振動よ収まれ。ぺしっ。



ゲマゲマプシュウゥウゥゥゥゥ・・・。




・・・ヤッチマッタ(滝汗)




うはっ、ってか何故叩くか!?  あーあーあーとりあえず再起動で・・・ってなんか起動しないしorz  どうやら自らの手でトドメをorz  もはやこうなってしまったハードディスクはあまりいじらないが吉。 とりあえず対策を考えるまでそのまま放置の方向でそのまま放置。


*   *   *


数日後、仕事の帰りに秋葉原でお買い物です。 ターゲットは当然ながら交換用のハードディスク。 あと壊れたドライブを別のマシンに繋いでサルベージする用に2.5インチドライブ用のIDE変換コネクタを。 あとは萌え萌え萌え萌え萌え5つ萌え揃ってます〜♥な店など徘徊して帰路に。




左が壊れたモノ 右が新しく買ってきたモノ




あまり気にしないで買ってきたのですがどうやら全く同じ製品を買ってきたようで、 両者の違いと言ったらBTOのハードディスクには林檎の印とバーコードが付いているということぐらいです。 これはこれで動作保証的な面では心配無いものの、 また同じ症状がいつ起こるかわからないという不安が微妙に入り交じりつつ、 とりあえずは交換作業に取りかかってみます。まぁそのまま付け替えるだけですけどね。 ハードディスクを付け終わったら、あとはバラしたときの逆の手順で組立てていけばOKですね。 大抵こういうことをやるとネジが余るもんですが、さて今回は何個余るかな?

そんな期待(?)に反して1個もネジが余ること無く組立て完了。ウホッ。 分解組立て至上初の快挙な気がします。 んがしかし、なんか1個、プレス形成された、棒状の金具が、・・・余っている。  ・・・ナ ン ダ コ レ ハ orz  あぁ、あぁあああああ!(思い出したらしい) ハードディスクの横に付いてた保護用のフレームだ!!  もう一度全部分解です。そして組立てです。・・・メンドクサ。

再び完成。またしても1個のネジも余ることなく組み上がり、これはなんか調子良いかもしれない感触!  ついに私の時代が来たか!! と思いきや、




・・・バネ、余ってます。




今度はバネかよ!! しかしそんなモノ外した記憶は無い! もうシラナイ。


*   *   *


・・・さてさて。 では早速OSをインストールしましょう。 ディスククラッシュからの復旧だというのに何故かある種の嬉しい期待を胸に、 ガサゴソと謎の場所を掘り返して見つけてきた「Mac OS X Install Disc 1」(3枚組の1枚目)、いざ挿入!



ガッ。








入らねぇー!! 



そうかそうか、あそこ(黄色い矢印)には長いネジを使っちゃぬるぽだったのですな。 そらもうどのネジをどこから外したかなんてはっきり言って憶えていないので、 ピッチと径が合えばOKの勢いで組立ててましたから。 まさかこんなところに罠が潜んでいるとは思いもよらずですよ。 とりあえず短いネジと入れ替えて、改めてインストールCD挿入。こんどは無問題です。

CD起動ができたところで、まずは「Disk Utility」からハードディスクの認識状況を確認です。




うはwwwwwwwおkwwwwwwww




バッチリ認識されました。あとは適当にパーティション切ってOSをインストールすれば、 新たなiBook生活がやってくること間違いなしです。




そしてOS基本設定




ようこそキター!! ユーザ情報やネットワーク情報など、ここで基本的な設定をします。 と、そこで気になることが発生しました。 「digi*unique production」と入力したはずが「digi"unique production」になっているではないですか!  あわわわわ、USキーボード配列(汗)。 キーボードが誤認識されている!  ・・・ま、いいか。(あんま良くないです。解決方法ご存知の方情報求ム!)  何はともあれOSインストール完了です。


*   *   *


さて、次は失われたデータを取り戻すべく、愛と気合いと根性のサルベージ大作戦です。 今まで特に触れてませんでしたが、あのハードディスクには大事なデータ(音楽活動以外)がてんこもりなのです。 旅の写真とかWebのマスターデータとか書きかけの日記とか頂き物イラストとか・・・。 無論バックアップなど取っていないというか無い! なんとしても取り返さなくては成仏できません。 ここは愛と気合いと根性で頑張ります!

てかPowerMacことりんなタン(←「こと」の接続が逆な気がする)、頑張ってください。




まずはPowerMacに接続。




このハードディスクはMacOSのファイルシステムで書かれているはずなので、 物理読み出しはともかくファイルシステムを介した読み出しはMacでしかできないだろうなぁと思います。 そこで登場するのが音楽活動専用機のPowerMacです。 今日は愛の為に頑張ってもらうとして、IDEの変換ケーブルでクラッシュしたハードディスクを繋いで電源ON!




ん。認識OKっぽい。




起動したところで「System Profiler」からATAの状況を確認してみると、 デバイスが認識されているのは当然として、 ヴォリュームも正しく認識できている様子なのでファイルシステムもまだ生きてそうです。 んむ。これなら破壊セクタ以外のデータは「Finder」の通常操作で読み出せそうな予感。

善は急げです。ってか急がないといつ壊れるかわからないのでとにかく必死にコピーです。




PowerMacに繋いだハードディスクからiBookへ必死にコピー中




とか言いながらもネットワーク経由でiBookの新しいハードディスクに直接コピーしている辺り、 まだ若干の余裕が感じられます。 さらに調子に乗って別のマシンからROに接続しているあたり、 もはやスループットなんかどうでもいいと言わんばかりです。 ってかぶっちゃけどうでもいいです。ゆっくりまったり確実にコピーさえできてくれれば。 むしろ急ぎすぎて事故らないでおくれ。

待つこと数分、ひとまず私が作業域として使っていた日常のデータ部分は完全にコピー完了です。 よし。ここまでくればもう怖いものはナッシンぐ。 でもまぁ一応システム側に入っている細かい設定やら何やらも持ってきておきますか。 と思ってOSを入れてあるヴォリューム周辺へアクセスしにいこうとしたら、 そのままiBookの「Finder」が応答しないという事態に(汗)。  強制終了も利かないし、これはもうダメポ・・・。しかしここはorzしないでさくっと諦めます。 別にそんな設定どうのこうのは後からいくらでも復旧可能ですからね。 これでも想定していたデータ損失ダメージ(データ内容による加重値込み)の中では極めて少ない方側に転んだかと。

さて。とりあえず充分な成果が得られたので、愛と勇気のサルベージ大作戦(だっけ?)は終了です。 PowerMacのハードディスクを元に戻して、 クラッシュしたハードディスクは万一何か吸い忘れたことが発覚したときにリトライできるように、 そのままの状態で梱包して保管しておくことにします。




データも含め、一応復旧。しかしなんとも殺風景なデスクトップ・・・。




なんだか買ったばっかりの如く殺風景なデスクトップになってしまいましたが、ひとまずこれで一件落着。 ここから新たなiBook生活が始まります。 しかしこういう経験は二度としたくないもんですね。

教訓。
・ハードディスクは叩いてはいけない。
・ドライブのバックアップはこまめに。
・分解時の手順と部品の位置は写真や動画で記録しておく。



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