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iPod音質改善Pj #1#1#1


私がiPodを最もよく使う場所が職場であることが最近の調査で判明しました。うーん、そうだったのか。 どうも音楽を聴きながら仕事をしているのがその要因のようです。iPodを買った当初は、 どうせ聴くのは電車の中とか車の中とか雑音の多い環境だから音質は気にならないゲマ〜とか思ってたんですが、 職場はそれほど雑音も多くない環境でしかも時間的にも長いということを考えると、 もうちょっと音質というものに拘ってもよさそうな気がします。

という訳で、iPod音質改善プロジェクトです。 その名の通り、iPodでのリスニング環境を改善する試みです。ではまずどこを改善するべきか。 一応iPod本体のデコーダチップ(PortalPlayer社PP5002)はそれほど悪くもありません。 つーかそこは素人に改善できる部分ではないです。 そうなるとやっぱりまず改善するべきは音の出口、つまりスピーカですな。 っつーかiPodに付属の"高音質が自慢"(らしい)のApple純正イヤホンって音良くないですよね(毒)。

とか言うと、んならSONYのMDR-E888とか、 別の適当なヘッドホン(うちで使ってるモニタ)とか高音質のモノを使えと言われるんですが、それはできない相談ですな(断言)。  Apple純正イヤホンは音質こそあれですが、デザイン的にはiPod使うならこれでないとダメなのです。 iPodで再生する以上これは譲れない拘りです。 耳元を一瞬見ただけで「あれはAppleのiPod」と判るユニークなデザインは最も重要なポイントです。 最初の頃はその形が耳に合わず痛い思いをしましたが、最近では耳が良い感じに矯正されたようで、 もうこのイヤホンでないとフィットしない耳になってます。 人間工学に基づいたような奇怪な形のイヤホンなんかはフィット感最悪な今日この頃です。

まぁそういう訳で、単にイヤホン交換なんて安易な音質改善はやりません。 Apple純正イヤホンのナイスなデザインを活かしつつ、 クリアな高音豊かな低音を安定して鳴らせるイヤホンに音質改善・・・こりゃもう中身移植しかあるまい!  という訳で、今回はそういうアプローチでいくことにします。 ・・・しかしイヤホンに要求するには酷なスペックですな(特に"安定"の部分)。




改善前




さて、まずは分解です。しかしこれはどこから開けたら良いものか・・・。はっきり言ってさっぱり解からん。 とりあえずイヤーパッドの周りのグレーの部分から外れそうな気がしないでもないので、 ここは壊す覚悟で無理やり開けてみましょう。指で引っ張ってみるに1票!  ぐいぐい引っ張ってみたらめりめりと剥がれてきました。




あ、簡単に開きました。




おぉ、ただ接着剤で張り付いているだけでした。意外にも実は簡単なことでした。 接着剤は黄色の粘着質です。ベトベトしてていやんです。 でも溶剤系の接着剤だったら取れなかったであろう予感です。




つーか汚っちーな。




思ったよりも大きいドライバユニットが収まっていました。15mmφぐらいです。 これも接着剤で固定されています。つーかべとべとくっ付いてて見栄えが良くありません。 せめて透明な接着剤にして欲しいなーと思いましたがどうぜ見えないところなのでどうでもいい気もします。 で、ドライバユニットも外します。とりあえず引っ張ってみます。




なんか半分だけ取れました。




ぺりぺりっと蓋だけ取れたような感じになりました。ん?ここだけ取れちゃって良かったのかな?  なんかコイルを残したままマグネット部分だけ取れてきました。 まぁきっとこれで良いのでしょう。どうやら一体型になっている訳ではないようで、 2個の部品を組み合わせてスピーカになるようになっているみたいです。 当然残ったコイルの部分も取り出さないといけないので・・・どうやって取るよ?(汗)  なんか引っ張ったら壊れそうなのでカッターナイフ登場です。 外周のリングとイヤーパッド部分の隙間(接着剤が埋まっている)にぐるっと1週切れ目を入れて接着剤を切断します。 そしてそのままカッターの刃を引っ掛けて起こします。




全部取れました。




綺麗に取れました。が、イヤーパッド部分にこびりついた接着剤が汚いのでこれも綺麗に取り除きます。 ついでに内側の掃除もしておきます。取り外したスピーカを切断してしまって、 ワイヤストリッパやニッパを使って新しいリッツ線を適当な長さ露出させておきます。 切断防止のやたら丈夫な繊維が織り込まれているのでもの凄く切りにくいです。 リッツ線の先が解れないように、切れ味の良いニッパで1本ずつバッサリいくのがお奨めです。 切ったら先端1mm程にはんだを着けて末端処理を施しておきます。必須です。




受け入れ準備完了♪




これで受け入れ態勢が整いました。 ここでピンプラグのどの端子とどの線が繋がっているかテスタで調べておきます。 L、GND、R、GNDにそれぞれ繋がっているはずです。因みにピンの端子は根元からGND、R、Lの順です。 移植の際に間違えると位相が反転したりするのでどっかにメモしておくのがお奨めです。

ここで臓器提供者の登場です。最終目的はSONYのMDR-E888を入れたいなーと思っていたので、 それと同じ大きさのドライバユニットを持った下位機種でやってみました。 ・・・が、16mmφのドライバユニットは入らないことが判明したので、 仕方なく13.5mmφのドライバユニットを使っている更に下位の機種を使いました。 まぁ技術開発(笑)を兼ねた試作なので気にしないことにします。 適当にバラします。




買っていきなりで申し訳ないですが、バラします。




イヤーパッドは簡単に外せますというかマスクを剥ぐ感じです。あとは勝手に崩壊します。 はんだ付けされているリッツ線を外します。このとき、どの線をどこから外したか覚えておきます。 外したらすかさずどの線がピンプラグのどの端子に繋がっているか、先ほどと同様に調べておきます。 (スピーカは直流抵抗0なので、外してからでないと導通チェックによる確認ができません)  これでピンプラグの端子とドライバユニットの端子の接続を対応付けられます。 ちゃんとメモしておきましょう。・・・更にカバーも外してしましましょう。 カバーは接着剤で着いていますが、ピンセットで引っ掛けて起こすと剥がれています。 更にネットがくっ付いていますが、たぶん要らないっぽいのでこれも剥がしてしまします。




コンパクトにまとまった13.5mmφドライバユニットです。




取りたてホヤホヤのドライバユニットです。意外と安っちいです。 つーかよく考えたらこれがどんな音を出すのか聴かないうちに分解してしまいました。あおん。 ま、いっか。 先ほど調べておいた対応付けに基づいてiPodのイヤホンに移植手術を施します。 ドライバユニットの端子にリッツ線を接続します。 ドライバユニットもリッツ線も熱しすぎは良くない気がするので、 手早く正確に、はんだ付けするように気をつけましょう。 特にコイルの被覆や振動板を溶かしてしまうと致命傷です(たぶん)。




ひとまず移植成功。




これでひとまず回路的には移植完了です。次はこれを固定します。接着剤〜!!(ドラえもん風に)  使う接着剤は粘着モノではいとダメです。溶剤系の接着剤(あろんあろはとか)だと乾燥時に気化して振動板が変質します。 因みに色は透明にしておきました。 適当に収まりの良いところにドライバユニットを固定します。 なんか良さげです。




まだサイボーグっぽいですが、だんだん形になってきました♪




ちょっとここでテストします。お気に入りの曲とかテストトーンを出して聴いてみます。 音が出るか、位相が反転していないか、定位が正しいかを確認します。うーん・・・OKだが音が悪い!(爆)  やたらと高音がキツいうえに中低音がEQで切ったかのように消えています。ぐっは。 もしかしたら要らないと思って取っ払ったカバーが原因かと思って、取り付けてみました。




高音がキツいので外したカバーを再び取り付けてみます。




おぉ、高音が引っ込んだ。結局イヤホンってこういう小細工てチューニングしてるんですね〜と思いました。 ちょっと勉強。つーかどっちにしろもの凄くトゲの立った固い音ですな。これがSONYの味付けでしょうか?  ア〜ンド、相変わらず中低音が鳴りません。そういう製品だったんだろか?  SONYのイヤホンはその辺も比較的良く鳴らすと思い込んでいたのですが・・・上位機種だけなのかも・・・。 音質改善失敗の予感(汗)。  もしかするとスピーカで箱の設計が音質に左右するように、 イヤホンもそれと同じくイヤーパッド内の形状が結構重要な音質決定要因なのかもしれません。 ・・・まぁでもとりあえず組んでしまえ! 本来のカバーに接着剤を付けて被せます。元通りの形になりました。




見た目はApple純正、中身はSONY、これがAppleのデザインとSONYの音質を融合させた良いとこ取りイヤホン!(?)




できた! これぞiPodユーザ垂涎の逸品、見た目はAppleだけど中身はSONYなユニークデザイン高音質イヤホン!(たぶん)  どうよ?  いやしかし、実際のところは音質はかなりダメです。 結局高音が痛い&歪みっぽいのと、中低音が出ないという問題は解決されていません。 うーん・・・なんか元のままのほうがバランスが良かったのですが、何か?  まぁこれは次の研究課題ということで、 っつーかやっぱSONYのMDR-E888の音質を そのまま移植したいですね。いろいろ難しいことになりそうですが今後はその方向で研究します。 とりあえず今回は移植のノウハウを得られたということで良いことにします。




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iPodは米国Apple Computer Inc.の登録商標です(たぶん)。
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