dup / text / 研究報告書 /■ iPodを分解してみるるる
iPodを分解してぇ! と前々から思っていました。 まぁ中身を見たいというよりもパネルを塗装したいという欲求がその理由なのですが。 つまりこんな感じにトラ縞模様にしたいのです。 外から見た感じだと、iPodのパネルは外側は透明で内側は白という二重の構造になっていて、 内側の白い部分に塗装できたらさぞ美しく仕上がるだろうなーと。 まぁこの件に関しては某氏の協力によって、透明な部分と白い部分は分離不能ということが分かったのですが、 なんつーか、やっぱ自分でも確認してみたいなーというか開けてみたいなーと(笑)。 分離できなくても何とかうまいことそれっぽく色を付ける方法とか思いつくかもしれないので。
さぁ、開けてみよう! ・・・しかしどうやって?
iPodっつーのはなかなかやらしく出来ていて、実はどうやって開けるのかわからないのです。 一般的にこういう製品は、修理などで中をいじる必要がある為に どこかから開けられるような仕組みになっていたりするもんなのですが・・・。 デザイン重視ということなのか何か開けさせたくない理由でもあるのか、ドライバを突っ込む隙間すらありません。 つーか修理に出したりしたときって、どうやって開けるんですかね? 破壊するのかな?(爆)しかしここは頑張って開けないといけませんというか開け方を知るのも研究のうち! まずは電車の定期券をフロントパネル(樹脂の部分)とバックカバー(金属の部分)の隙間に、 バックカバーの内側に沿うように差し込んでみて隙間の奥がどうなっているのか探りを入れてみました。 ・・・どうやらほぼ全周に何か邪魔なものがあるようです。 奥まで差し込めるのは本体下端(正位置で縦に置いたときの底辺)の中央寄りだけでした。 うーむ、ではまずはそこから攻めてみますか。ここはカッターナイフ! つーかそれぐらいのモノしか入らないのです(精密ドライバの「−」でもダメでした)。 ただし、そのままカッターナイフを差し込むと樹脂の部分に大いに傷をつけるので、 先ほどの定期券を差し込んだまま、定期券とパックカバーの間にカッターナイフを差し込みます。 で、ちょっとぐいっと力を入れてバックカバーを反らせてできた隙間に、 すかさず精密ドライバをIN!(中身は通電しているのであまり深く入れると危険) そしてぐぐぐっとGO! とやると壊れます。フロントパネルが今にも割れんばかりに曲がってました(爆)。 そして後から知ったことですが、 この部分にはバックカバーのすぐ内側に沿ってハードディスクのフレキがあるので鋭利なものを突っ込むのは危険です。
ではこれと同じことを本体側面でやってみましょう。 カッターナイフで隙間を作ってみます。側面の辺は長いので比較的簡単に大きな隙間があきます。 で、そこへ精密ドライバをINしてぐぐぐっとフロントパネルを持ち上げていくと・・・
パキッ!という、一瞬ひやっとする音と共にパネルが浮いてきました。 ここまでくればひと安心です。あとは道具を使わずに手であちこちひねりながらパネルを浮かせていくと、 パネルを固定している爪が全て外れて良い感じになります。
やった、開いた!
爪は全部で12個あります。まぁこれだけがっちり引っかかってれば確かにネジ等は不要となる訳ですね。 で、ここからがまたひと苦労です。何故かバックカバーが外れないのです。 おかしいなぁと思って隙間から中を見てみたら、 フロントパネルの爪が引っかかるべきところに基板が引っかかっているのです。うはー。 まぁ原因が分かればあとは大したことないです。押したり引っ張ったりしながらぐにぐにやってると外れて 完全にバックカバーを取ってGO!
中身はぎっしり。・・・固定されてないというか「鮨詰め」という固定。
出たー! これがiPodの中身! つーか開いたよやったよジョニー!!(誰?) フォーカスぼけててすみません。 でも撮りなおし(開けなおし)はいやーんなので勘弁(笑)。 一番上に横たわっているチョコレートの包みみたいなのが内蔵の充電式バッテリーです。 その下に青く見えるのがハードディスクを保護するためのラバーマウントです。 もちろんその中にはハードディスクが入ってます。基板はその下に埋もれています。かなり中身はぎっしりという感じです。で、バッテリーもハードディスクも固定されていません。 ぎっしりの鮨詰め状態で押し込まれている状態が"固定"ということになるんだと思います。 まぁ固定されていないほうが耐衝撃の点からは有利なのかもしれません。 銀色のリボン状のものは、残った隙間を埋めるバネの役割と、 熱をヒートシンク(バックパネル)に運ぶ役割を持っていると思われます。
広げてみる。バッテリーとハードディスクは固定されていないのです。
とりあえず、固定されてないのでバッテリーとハードディスクは簡単に取り外せます。 バッテリーはSONYのリチウムポリマーバッテリー「UP32585 A4H」です。スペックは3.7VDC 1500mAh。 こいつがこんなところにいるから充電時にもの凄く熱くなるわけですね。 で、ハードディスクはTOSHIBAの「MK1003GAL」という製品です。 おそらく同社のPCカード型HDD「モバイルディスク」同等品です。 青いラバーマウントに挟む形で収納されているので結構衝撃にも耐えられそうです。 ただ、コネクタ部分は緩衝材無しでバックカバーの金属部分に接して収まるので、 iPodの底辺から落下させたときはかなり深刻なダメージを直に受けそうです。うーん、気をつけておこう。 しかし体操競技じゃあるまいし、落したものがどっから着地するかなんてコントロールできませんって(笑)。 とりあえず、iPodは絶対に落さないように気をつける、これに尽きます。
最も重要と思われる回路: うーむ・・・何が何やら・・・。
いろいろぶら下がってるとめんどいので全部取っ払ってしましました。 つーか基板上のネジを外すのにバッテリーが繋がったままは怖いです。 バッテリーもハードディスクも簡単に取り外せます。 ハードディスクのフレキはコネクタ両端の突起を引っぱり出してから引き抜きます。 たぶんバッテリーを外してからハードディスクを外すほうがいいですというか無難です。さて、やっと心臓部が見えてきました。 まず左上のチップは、日本TIの「TSB43AA82」という、IEEE1394(FireWire)のコントローラです。 スペックは40MBytes/sみたいです。 っつーことは、Appleが言う「400Mbpsの高速転送」は何となく嘘っぽい気がしないでもないです。 ま、いっか。 右下のチップはPortalPlayerの「PP5002」というデジタルオーディオ信号処理LSIです。 ここでiPodの音声が処理されているわけです。 機能は、mp3とwmaのリアルタイムエンコード、mp3、wma、aacとacelp.NETのリアルタイムデコード、 更に5バンドEQ等のエフェクタ・・・うーん、なんかいろいろたくさんです。 LCDやIDEのコントローラも搭載されているようなので実はこれだけでiPodの殆どの機能が賄えそうです。 つーか、エンコードもできるってことはiPod単体で録音なんてことも夢ではないってことじゃないですか。 第4世代のiPod(あるのか?)ではぜひ実現して欲しい機能です。マイクとiPod持って出歩きたいです。 右側のラベルが貼ってあるところはバッファ用のSDRAMだと思われます。 ちょっとラベルの下までは見ていないのでわかりませんが。
基板上にはネジが8個付いています(中央から右側)。 外側の4個のネジが基板をフロントパネルに固定するためのもので、 内側の4個がフロントパネル上の釦やタッチセンサを固定するためのものです。 とりあえず外側の4個のネジを外すと基板が外せます。 因みにこのネジは星型の特殊ネジなので、専用の精密ドライバが無いと回せません。
フロントパネル側: うーむ、厳めしい顔つきのiPodも悪くないかも・・・。
基板を外してひっくり返すとなかなか強面のiPodになります。 まぁここはあんまり面白くない(普段見えてる)ので、残りの4個のネジも外してしまいましょう。 同じく特殊ネジなので専用のドライバが必要です。
フロントパネル側の回路: 操作用I/Fを外したところ。結構さっぱりしているみたいです。
釦類のブロックを外すとその影が見えるようになります。結構こっち側はさっぱりしてます。 フレキの先はタッチセンサーに繋がっています。menu、FF、REW、PB、決定キーの下に当たる部分には それぞれのタクトスイッチがあります。特に面白味の無い普通の構成です。 中央部は電源系の回路と思われます。iPodの入力電圧範囲は8VDC〜30VDCと以外に広めなので さぞかし立派な安定化回路があるもんと思っていたのですが、そうでもありませんでした。たぶん普通です(笑)。 右下にある「OBO25AL1」というチップ・・・だと思ったのですが実はただのブザーでした。 え? iPodって音出たっけ? と思ってよく考えてみたら、操作のクリック音を出す設定があったので、 それをONにするとここからカチカチと音が出るようです。 だた音を出すだけなのに実装面積だけは一丁前です(笑)。 その左隣にあるチップは謎です。SHARPのLSIのようですが、 何に使っているものなのかわかりませんでした(型番を元に調査したのですがそれっぽい情報は見つかりませんでした)。 もしかしたらここがHI(ボタン操作とか画面制御とか)のコントローラマイコンかもしれません。
フロントパネル: 確かに透明な部分と白い部分の分離は不可能・・・。
で、これがメインだったのを思い出しました。フロントパネルです。 確かに、某氏の情報どおり、外側の透明な部分と内側の白い部分は分離不可能でした。 もう完璧に美しくくっついています。うーん・・・。これは塗装は無理ですね。 白い部分が薄かったら削りこんで・・・とか思っていたのですが、 基板のマウントにもなっているのでそういう訳にもいかなそうです。うはー。 前述の12個の爪が確認できます。 両側の5個ある爪の2個目と3個目の間に隙間を作ってドライバを差し込むのが開けるときのコツです。
全部品: 組み立てるよ、全員集合!
今まで見た分解の産物を並べてみるとこんな感じです。結構分解しやすいシンプルな構成でした。 たぶん組み立てもそんなに難しくないでしょう。 これが複雑なもんだったりすると、包みなおした包装の如く、元通りにならなかったりするんですよね(笑)。さて、基本は分解した逆順です。まずはタッチセンサの部分を基板に固定します。 そしてその基板をフロントパネルに乗せて固定します。ちょっとiPodらしくなってきました。 ここでちょっとバッテリーを付けてみる(ハードディスクは付いてない状態)。 うーん、なんか普通に動くのですが(爆)。 どうやらSDRAMに残っている何かで処理をしている模様です。 が、すぐに固まりました(笑)。 そう言えばiPodって通常の使用状態でもまれに固まるんですよね。 初めての時は復帰方法が解からなくて苦労しました。 で、脇道はこれぐらいにしておいて、一旦バッテリーを外してハードディスクを繋ぎます。 コネクタにフレキを差し込んだらコネクタ両端の突起を押し込んで忘れずにロックします。 で、バッテリーを繋ぎます。 ここで動作確認。うーむ、普通に動いている。なんか心なしかハードディスクへのアクセスがせわしないです。
ではバックカバーを付けましょう。 まずはバックカバーに付いているLOCKスイッチのポジションと、 本体基板上のLOCKスイッチのポジションが合ってることを確認します。 そしてイヤホンジャックの穴を合わせます。 あとは、ハードディスクのフレキとバッテリーのケーブルを挟まないように注意しながらカバーをかぶせていって、 全ての爪がひっかかっるまで押し付けてやればOKです。うーん、組み立て簡単♪ そして再び動作確認です。ここで動かなかったら泣くかも(爆)。
ぷちこのうた2
何事も無かったかのようにいつもどおりの動作です。 希望はトラ縞模様になったフロントパネルで組み立てだったんですが・・・。 まぁこのままでもかわいいデザインなので良しとしますか。 という訳で、結局ただの「iPod分解」のコーナーでした。 なんかリバースエンジニアリングのような気配も漂っていた気がしないでもない(笑)。
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iPodは米国Apple Computer Inc.の登録商標です(たぶん)。
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