dup / texts / 日記帳 / 日記Special / 冬の日本海荒波豪雪の旅 /■ 第4章「憧れの佐渡観光」」」
◆ 冬の日本海荒波豪雪の旅 第3章を読む
2006年1月1日 2日目まだ真っ暗な朝5時起床。あけましておめでとうございます。さぁ今年も頑張りますよ。 まずはとりあえずやたら寒いのでエンジンを掛けて朝ご飯の準備を始めます。 閉め切ったまま寝ていた結露びっしりの車内でお湯を沸かしてまったり暖をとっていたら、 なんだかやたら目がしょぼしょぼすることに気づきました。 って、それ酸欠!! ストーブの炎もなんだか不完全燃焼風味です。これめっさ危険。 慌てて換気して流れ込んできた冷たい空気にガクガクブルブル。・・・朝方の空気は冷凍室の冷たさです。
カップ麺にお湯を注いで3分の間に車内の就寝形態を片付けて移動形態にしておきます。 そしてややのびたカップ麺を食べたところでやっとエンジンも体も暖まってきました。 そのかわり猫舌な私は新年早々軽く舌を火傷してしょんぼりです。ひりひりですorz どうも寒いときって熱いもの食べるの油断しちゃうんですよね・・・。
さて。元旦と言ったら初日の出です! まずは天気を確かめるために車の外へ出て空を見上げてみます。 おー、なかなか奇麗に星が出ているではありませんか。これはどう見ても晴れ! 2006年初日の出、これはイケる!! せっかく島なので、どこか山の上から海を見下ろす構図の日の出を拝めないかなと思って、まずは近場の山道へ入ってみます。
![]()
見ての通り路面はガチガチです。 平地の道には殆ど雪の無い佐渡ですが、さすがに山の中に入ると雪道てんこ盛り。 しかもめちゃくちゃ凍ってます。急な上り下りばっかでかなりおっかないです。 それでも奇麗な初日の出のために気合いを入れて頑張ります。そしてどこかの谷をせき止めているダムに到着しました。 って、谷の中じゃ日の出は拝めないんですが・・・頑張ってここまで来たのにorz 仕方ないので下山(笑)。 両津に戻ります。振り出しです。
そろそろ空が明るくなってきたので、こうなったら今日はこのまま大佐渡左回り1週コースに入ってしまうことにします。 陽が上ったらそこで初日の出鑑賞大会ということにしましょう。
という訳で、両津から海岸沿いの道を北へ進みます。 間もなくいよいよ日の出という気配になってきたので、 脇道に入って車を停めて、その近くの高台を目指して歩いてみました。 重い雪に足を取られながら息を切らせて段丘の水田を登ったところで、初日の出タイム来たーっぽ!
![]()
と思ったら雲が出てきてもうだめだーw これはしょんぼり。 とりあえず陽が上っていそうな場所を写真に収めて終了ということにしておきます。 2006年初日の出・・・失敗。
気を取り直して更に走ります。 途中で「発破作業中」の看板、そしてトンネルの坑口が道路脇の山に見えました。 おー、トンネル掘ってるワァ!! なんて脇見運転は危険です。 このJeepという車は思った以上にまっすぐ走りません。 そんなことををすっかり忘れて目を離した隙に雪壁に足を取られ、軽ぅく見事にコースアウトしましたorz かなりの雪を腹に抱えてしまったので進めません(笑)。
![]()
朝から雪かきかよーメンドクサorz スコップを引っ張り出して腹の下に抱え込んだ雪をかき出します。 更に退路の雪もどけて一息ついたところでぐいーんとアクセル1発リカバー成功。 んー・・・なんか今回、不注意アクシデントが多いですね。 この先大丈夫なんだろうか・・・まだ先は長いし気を付けて走らないと・・・いけないと思います!
気をつけている振りをして元気に走っていたらサイドミラーが眩しくなってきました。
やっと雲から太陽が出てきたー。 まだ微妙に朧げですが、一応これで初日の出を拝めたということで良いでしょうか? まぁそういうことにして、二つ亀という名勝か何かの看板があったのでちょっと寄り道してみることにします。 通りからそれて海岸の方へ降りていく狭い道にIN。その先には海を見下ろせるホテルがありました。 そしてその脇に遊歩道を発見。これは歩くしかあるまいなぁ。
![]()
車を停めて徒歩に切り替えです。 急な斜面を下りて、正面の海の中に見えてきたのは2つ連なった丸い島です。
![]()
ちょっ、コレ、どう見ても「ひょっこり○ょうたん島」! 東京から直線距離で311kmの佐渡島最北端、意外と近くにあることが判明(というか停泊中?)。 そしてよく見たらトンボロで繋がっているではありませんか! これは渡るしかありません。 急な斜面を更に下って、波をチャプチャプかきわけて〜・・・。
島に渡ってみました。 ・・・ガバチョ(誰)居ないじゃん。しょんぼり。そこに居たのは大量のやどかりとなまこでした。 そのまま他に誰か居ないか探しながら島の中を歩き回ってみるのも面白そうでしたが、 そのためにはロッククライミングの装備と技術が必要な感じがものすごくしたので、 さっさと諦めて戻ることにします。
って、来たときの足跡が水の中に・・・あわわさすが○ょうたん島。新年早々流されてる!!(違)
![]()
すでに3m幅ぐらいの海峡ができていることにあわわあわわと狼狽して行ったり来たりする私(笑)。 しかし結論はひとつ、走り幅跳びに踏み切るしかありません。 とは踏み切ってみたものの、足場がものすごーく悪く沈み込むので全然踏み切りが甘く、結局水中に1歩沈めて渡りました。 靴の中に水が入ってがっぽがっぽ言ってますorz さっきのホテルから誰かが見てたら笑われているに違いありません。
さて、ひとまず難関は越えたと思ったものの、本当の難関はここからでした。 何も考えずに下りてきた急な斜面が目の前にどーんと立ち憚ります。 一応遊歩道なので階段はあるのですが・・・ちょっとこれはキツいよ急な斜面(;´Д`)ハァハァ。 体力の限界を感じずにはいられませんというかもうどうみても限界です。 階段の途中でorzとくずおれること5回、脚ガクガクのへっぴり腰になってぷるぷるしながらやっと登頂(汗)。 更にその場でくずおれて車まで歩くことすら放棄してました。 もうだめ。ほんとだめ。_。もうだめだーw 運動不足というものをもの凄く実感した2006年の元旦です。 屋久島の縄文杉登山なんか慣行してなくて良かったなと・・・(笑)。
適度に体力が回復したところで車に戻って、ここから佐渡島西側の海岸にそって南西へ向かいます。
![]()
なにやら日本離れした景色になってきました。 青森の竜飛岬周辺もこんな感じだったかなぁという感じの、 殺風景なような、それでいてこのシンプルさがかっこいいような、そんな温帯離れした景色です。
ってか、さっきの運動が後を引いて喉が渇いて仕方が無いのですが全然自動販売機が見つかりません。 コンビニなんてものはどうせ無いので期待していません。自動販売機でいいのです。 ・・・しかしそれすらも全く見つかりません。 こうなったら雪でも食べるかなぁと考えつつ30分ぐらい探して、やっとひとつ古い自動販売機を見つけました。 あちこち錆びていてヤバそうな雰囲気を醸し出していましたが、一応商品は出てきたのでOKです。 賞味期限もとりあえず過ぎてはいません。
![]()
が、釣銭で出てきた10円玉は緑青(銅の錆び)が付いていました。 釣銭に緑青が付くほどにまで利用されていない自動販売機・・・本当に大丈夫なんだろか?(汗) ちょっと心配になってきましたがそれどころでなく喉が渇いているので気にしないことにします。 ところで緑青に毒性があるってのは間違った認識なんですよー。 っと、Macintoshが生まれた年に当時の厚生省が結論づけています。
自動販売機の前で腰に手を当ててぐびぐびとお茶を飲んでいたら犬が近寄ってきました。 キャー!戌年に犬キター!! と思って遊んでやろうと思ったらすぐに逃げてっちゃいました。しょんぼり。 実は逃げられたの2匹目です。寄ってくるけどすぐに逃げていきます。・・・何か私に問題が?
さて、とりあえず雪を食べなきゃいけない事態に陥ることは回避できました。 しかしこの先もいつこんな事態になるか分からないので、更に2本ほど余分に買って車に放り込み、また車を走らせます。
![]()
遠くまで見渡せる高台に出ました。いかにも寒そうな色彩の景色が続いています。 雪が少ないとは言ってもやっぱり北陸の冬だなぁと実感。 そして寒い看板も発見しました。
![]()
シートベルトは締めてアタリメー
スピード違反はスルメー
交通違反はもうおけさ
アワワワ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル。 まぁ佐渡らしいと言えば佐渡らしいですが、これはどうなんだ(汗)。 しかも最後のはやや意味不明で苦しいです(笑)。 この看板、1発モノかと思ったらこの後の沿線にも度々登場して寒さに追い討ちをかけてくれます。 ということはそろそろ真面目に整備と取り締まりの行き届いている場所になったということ? そろそろ街も近いかもしれません。
そして佐渡島北西というか西端の町、相川に到着しました。相川と言えば佐渡金山です。 観光スポット訪問で毎回ハズレを引きまくってきたこの旅ですが、さて金山はどうだろうか。 せっかくなので寄ってみることにして、相川の町から海岸沿いを離れて山へ向かいます。
そこでいきなり、明治時代以降の選鉱場と思われる遺構が目の前に現れました。
![]()
おー。いよいよ鉱山の町といった雰囲気ですね。 金山もさることながら、その前にこの遺構がちょっと気になるので近くまで行って見てみます。 そしたらすぐ隣にシックナ(選鉱時に出る泥水の沈殿槽)も残っているではありませんか。 廃坑マニアに嬉しいアイテムてんこ盛りですよ。 私は廃坑マニアではないのですが、土木構造物マニアなのでこのてのものも含めて興味はあります。 シックナの中とか探したら金粉銀粉ぐらいは出てくるかもしれませんね(笑)。
さて、町を抜けて山道に入るとトロッコ軌道やそのトンネルと並走して小さな川沿いを登る道になります。 そして川を跨いだところで「佐渡鉱山」と書かれた巨大なホッパ(採掘した鉱石の一時貯蔵施設)が目の前に姿を現し、 いよいよ佐渡金山に到着です。
![]()
観光用に解放された坑口が開いています。閉まってない! キター!! 佐渡に来て初めてまともに入れる観光スポットです。 ぶっちゃけ中のことはどうでもいいですが、この貴重な状況で入らない訳にはいかないのでとりあえず入ります。 でもタダでは通してくれません。700円で通行手形を買います。
江戸時代に開かれたというこの坑は全て楔と鎚だけで掘ったぐねぐね坑道です。 水が滴り落ちる薄暗い坑道を進んで行くと奥から何やら声が響いてきます。 「酒が呑みてぇなー」「馴染みの女に会いてぇなー」・・・ちょっ、なんだこの声は!
![]()
あわわ掘ってる。そして愚痴ってる!! 坑内では江戸時代の採掘の様子が発言機能付きアクション人形(笑)によって再現されています。 これは分かりやすい。ってか、なんかこの風景ものすごく既視感があるんですが、 もしかして私ここに来たことあるんじゃ・・・。いや、来ているに違いない! と思ってここを出てから電話で家族に聞いてみたのですが、 母親のお腹の中に居るときに来たことがあるだけだそうで・・・結局謎でした。 どこか別のとこの記憶が混ざってるのかもしれませんが怪現象かもしれません(笑)。
更に坑道の中ではあちこちで人形さんが働いてます。 たまに頭上の狭い穴から顔を出していたりして驚きます。 ってかこれはお化け屋敷のノリなんじゃ・・・(汗)。 やめてください。 なんて思いながら進んでいくと外の光が見えてきます。 意外とあっけなく終ったなぁと油断したところで、何やら珍妙な儀式が執り行われていました。 いかにもクライマックスって感じです(笑)。
![]()
やわらぎ。って言うらしいです。 新しい鉱脈を見つけると、金銀山大盛キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!!というノリで祭りになるとか。 看板立てて盛大に祭ってます。山の神様の怒りをやわらげるとか鉱脈を掘りやすくやわらげるとか、 なんかそんな意味の儀式だそうですよ。 一見してブルジョワな人が集まる徳川式アンテナ付き仮面パーティーかと思った私は退場ですかそうですか。
退場したところでどこに出たのか全く分からなくなりました。 どうやら入り口の前の道路を下から跨いで反対側の山の斜面に出たようです。 と理解できたのは30秒ぐらい後。完全に方向感覚を失ってしまう地下空間・・・怖いなとちょっと思った瞬間です。
車に戻って更に山の奥の方へ走ってみます。 そしたら間もなく通行止めのゲートがあって終了でした。やっぱり山を登って行く道は除雪してないのか・・・。 しょんぼりUターンで視界が180度入れ替わります。
って、山!! 山割れてる!!
![]()
道遊の割戸っていうらしいです。 地表に露出した鉱脈を掘り進める露天掘りの結果、山がまっ二つに割れたとか。 そしてその周りには更なる鉱脈を探し求めて掘りまくった無数の試堀坑が残っていました。 更に地中へ掘り進んだのがさっきの坑道だったり佐渡金山全体だったりする訳ですが、 なんつーか人間の欲って凄まじいなーと、かえって呆れてしまった私です。
金山を後にして海辺まで戻る途中、 「佐渡奉行所 できました」という意味不明な看板がいくつも立っていたので寄ってみた佐渡奉行所です。
![]()
はい、門、閉まってます! 白州に正座で申し訳ないのポーズをとりたかったのですが残念です。 まぁ、門が開いていたところで白州は立入禁止でしょうけどね。
さて、大佐渡一周の海沿いルートももうすぐ終了です。 ここからは国仲平野を通って両津まで内陸の道を走ります。 昨日の小佐渡一周で通ったルートとほぼ平行に逆行するルートの国道350号線に曲がります。 という直前のところで佐渡初のコンビニを発見!! 待望のコンビニです。寄らない訳にはいきません!!
![]()
保存用の食べ物飲み物と生活道具などを無駄に多めに買い込みます。 あとカメラ用の電池も。車内でフル稼働の充電器も全く追いつかないので代わりに携帯電話で写真を撮っていたりする現状です。 歯ブラシや石鹸シャンプーなどは詰め合わせになったセットがあったので、 それまでバラバラで買おうとかごに入れていたものを放り投げてお泊まりセットをチョイス。 これは便利です。まさにこういうものが欲しかったですよ!
という訳で早速コンビニの駐車場で歯磨き開始(笑)。 なんか隣に停まっている車の中の人が見てる気がしますが気にしない気にしない。 ミネラルウォーターでうがいをして隅っこの排水路にペッ。これですっきりってもんですよ。 しかーし! これだけではすっきり不足。髪とかも洗いたい罠。水場探しの旅を始めましょう。
まずは近くの海水浴場を訪れてみました。どっかに水が出るとこ無いかなー・・・。
![]()
うは早速キター!! と、満を持してお泊まりセットを持って駆けつけたものの、 蛇口をひねっても反応無し。元栓止まってる・・・(´・ω・`)新手の嫌がらせですか? シーズンでなくても使いたい人はときどき居るのですよ。ときどきね。
こんなものでは使い物にならないので諦めて、 国道350号線を両津へ向けて走りながら探すことにします。
![]()
って、こんな賑わった通りがあったのか!! 昨日この道を通っていれば良かったなぁと。 この通りなら食材もすぐに手に入っただろうに・・・。 しかしモノはいろいろありそうですが、こんな道では落ち着いて髪を洗える水場は期待できません。 この際もう川とかでも良いので脇道へGOです。 そんな訳で脇道なのですが、ここで何故か山を上っていくような怪しげな道を選んでしまうのが私クオリティです。 しばらくは順調に進んでいましたがやっぱり怪しげな道だけあって、何やら怪しげな看板の前で閉鎖されてました。
![]()
えーと・・・防衛庁管理道路。・・・何だって!? ちょっ、ここ防衛庁の施設なのか! なんか看板に書いてある内容によると、この先に行きたい人は備え付けの電話で連絡してネ☆ ってことらしいですが、川で髪を洗いたいので通してくださいってのもねぇ・・・大人しく撤退します。 後に調べたら、この先には航空自衛隊のレーダー基地と民間のスキー場なんかがあるみたいなことが判明しました。 なるほど、民間と共用している道路なんですね。
そんな訳で、結局水場を発見できないまま両津に着きました。
![]()
時刻は14時26分です。 新潟行きフェリーの出航時刻は16時10分の予定なので、まだしばらく時間がありますね。 この隙に両津の水場を探しましょう。 というか探すまでもなく港の目の前にスポーツ公園のようなものを発見したのでロックオン。 しかも半屋内型のテニスコート(?)からポコーンポコーンと音が聞こえるので絶賛稼働中の予感です。 これで水場が無い訳なかろう! そして案の定水場を発見。
![]()
そ・し・て、水出たー!! 早速シャコシャコと洗髪開始。 もちろん洗髪は2回です。1回目は泡立ちがいまいちなので2回やらないと落ち着きません。 青森で髪を凍らせながら慣行した寒風の中の洗髪と比べれば寒さは大したこと無いですよ。 それどころか調子に乗って上半身脱いでたりするのは秘密ですよ。ついでに体も洗ってしまえの勢いです。 お察しのとおりかなーり電波な行動なので誰かに見られる前にさっさと済ませて車に戻ります。
ふぅ、スッキリ。 これで気持ちよく旅を続けられます。そろそろ時間も良い頃になったのでフェリー乗り場に突入。
![]()
乗船待ちの待機レーンに車を停めて、○ょうたん島で濡らした靴を足下のヒーターで乾かしながらまったり休憩のひとときです。 島をぐるっと1週して全てを堪能したような、結局まともに観光できたのが金山だけだったような、なんか微妙な佐渡島でした。 しかしまぁ観光スポットが全てではない、だらだら走った過程や突発ネタ全てを楽しむ旅なので、それはそれで全てが良い旅の思い出になるでしょう。
車を船に乗せたらそのまま船内のレストランに入ります。 揺れる前に食事を受け取って席についてしまえば怖いものはありませんの作戦です。 まったりと食事をしながらいよいよ出航です。窓の外の町並みが横に流れていきます。
◆ 冬の日本海荒波豪雪の旅 第5章を読む
back ▲
(C) 2006 digi*unique production