dup / texts / 日記帳 / 日記Special / 冬の日本海荒波豪雪の旅 /

第5章「再び新潟橋マニア」




冬の日本海荒波豪雪の旅 第4章を読む



2006年1月1日 2日目(そにょ2)

両津港を離れて新潟港へ向かうフェリーの上、 雲に霞む佐渡の山を眺めながら室外のベンチでまったりと食後のひとときを過ごします。




暫くして佐渡の景色も視界から消え、陽も傾いて寒くなってきたので室内に入ることにします。 さすがにこのまま外のベンチで寝たら風邪を引きそうです。 2等客室を徘徊して適当なスペースを見つけたのでiBookを枕に横になります。 隣には見ず知らずのカップルが眠っていたりしますが、 何故かこういう船旅のシチュエーションだと訳アリの駆け落ちカップルとかに見えてきてしまうのが不思議です(笑)。  これもフェリーの旅のひとつの面白さ・・・なのか?

目が覚めて外に出てみたら既に新潟の街の光が目の前に迫っていました。




18時40分、新潟港に到着。

昨日の昼佐渡へ発ったときにも見たはずの場所ですが、夜となるとまた違って見えて、 戻ってきたというよりは新たな地に着いたといった感じがします。 フェリーを降りて新潟市街地向かう途中の萬代橋もまた、 昨日の昼の様子とは違った顔を見せています。




さて。新潟市に戻ってきたということで、白根の友人を突撃してみることにします。 新潟戻ってきたよーと電話を掛けてみたところ、 どうやら昼から呑んで呑んで呑まれて呑んでるらしくすっかり出来上がっている予感です。 これじゃ車でこっちまで来いとは言えませんな・・・。白根に向かいます。

という訳でいきなりですが、突撃! 白根の晩ご飯!!  ちょっと寄るだけだから食事とか用意しないでねと言ったはずが、着いてみたらなんとも豪華な食事ががが。 ふぐ刺し、ふぐ鍋、白根のかあちゃんの旨いのっぺ(里芋とかを煮込んだ郷土料理)などなど(((( ;゚д゚)))アワワワワ・・・ ワイルドに生きる一人旅の食卓としてはやり過ぎじゃないかというぐらいの豪勢の大波が押し寄せてきました。 これを肴に雪中梅とかいったらたまらんのは過去に経験済みなんですが、 この後も運転が控えているので今回そこは気合いで我慢です。 ついつい酒に手が伸びそうでうずうずしながら、最近の話やこれまでの旅の話などいろいろ盛り上がります。

そんな中で話題に上がったのが橋の話。 私が大学卒業以後橋マニアとして余生を過ごしているのは有名ですからね。 というか土木工学科の同窓生としてそのての話題が上がらない訳がありません。

☆ 黒崎の手前の橋やっとできたね。国道8号線の新潟行く途中の。
★ あぁこないだできた。あの工事は長かったねぇ。
☆ できてみると結構大きいね。ただのRC桁橋っぽかったけど。
★ 見たのか! 見たのか!! わざわざ横から見てくる人は普通居ない(笑)。
☆ 当たり前じゃん橋マニアなめんな。速攻左折だよ。今回橋ネタ少ないし。
 あぁそう言えば前落ちたって言ってた橋ってどこなの?
★ フェリー降りたとこあるでしょ。あそこと朱鷺メッセの間。
☆ え、信濃川に架かってるでかいやつ?
★ いや、佐渡汽船のビルから朱鷺メッセに渡る橋が前あってね・・・
☆ あぁ陸かぁ。
★ そうそう。信濃川のなんか落ちたら大変だって。
☆ まぁ確かに(笑)。 で、落ちたのって今でも場所分かるもん?
★ んー、近くに同じ設計の橋が他にもあって今は支保工で支えてるから、
 まぁ探せば分かるかな。

(・∀・)ホウ!! 橋マニアの餌ゲット!!  豪華な夕食に加えて橋のネタまでもらって、更に白根のかあちゃんからお年玉まで握らされて(え)、 かなり過剰なもてなしを受けたところで早速現場へGO!

そしてこの旅3度目の佐渡汽船フェリーターミナル前です。 佐渡汽船のターミナルビルとその隣の朱鷺メッセの間に、途中で途切れた通路を見つけました。




この先が落ちたのか!?  と思ったのですが、後に調べた内容によると、この橋は現在新たに架設している途中のもので、 当時落橋したものは全て解体してしまって現存しないということでした。ちょっと残念。 しかしこの規模のものが道路にどどーんと落ちた訳すね。 たまたま死傷者が1人も出なかったという結果は奇蹟ですほんとに・・・。

その落ちた原因というのは設計者と施工者との間(?)で現在も対立しているようですが、 橋体の調査とそれを裏付ける証言から明らかになっている事実としては、 施工工程でミスがあって1度橋が歪み、その歪みを取り除くために一旦部材を切断して溶接し直したことと、 設計当初の設計書よりも少ない鉄筋量で施工されていたこと。 まぁ蓋を開けてみればいかにもヤバそうな履歴の橋だったということですね。

落橋した実物は既に葬り去られてしまっていました。 でも友人の言っていたように、周りを探してみたら支保工で支えられた橋がすぐ近くの道路上に架かっていました。




朱鷺メッセの正面から道路の反対側までを繋ぐ歩道橋です。 これが例の落ちた橋と同じ構造でできている橋っぽいです。 一見して桁高の小さいPC桁を下弦材にしたプラットトラスのように見えますが、よくよく考えてみるとちょっと奇妙です。




下から見上げると桁高の小さい桁に奇麗に収められたPC鋼線の定着部が見えますが、 わざわざこんな頑張った複合構造にしないで素直に全部鋼トラスで作ればいいんでねーの?と思ってしまいます。 まぁ何だかんだで意匠設計の人がありふれた形式にすることを嫌ったんでしょうね。 技術的なチャレンジというよりはデザイン的なところからくる無理した設計という雰囲気がします。

それを悪いと結論づける気はないですが、同じ構造の橋が落ちているという事実。 珍しい構造であることをよく認識せずに設計施工が行われたという説もあるようです。 設計施工をやる人は、人の命を預かるモノを作っているということをしっかり認識した正しい仕事をして欲しいなと思う今日この頃です。 何となく、最近流行の構造偽造マンションとどこか通じるいい加減さを感じます。

現存するこの橋自体は落ちた橋とは別の施工業者によって施工されていて、 事故後の非破壊検査でも特に不審な点は発見されず、 そのまま供用していても問題無いという結論になったということですが、 念のため支保工で桁の中間を支える応急対策がなされています。




右折車線部分を潰して道路の真ん中にでーんと構えている支保工。 気付かない人は気付かない、でも気付いちゃった人には気になって仕方ないこの構造物。 更にその存在理由を知ってしまった私としては、みっともないとしか言い様の無いなんとも恥ずかしい代物です。

さて、橋マニア(ツッコミ編)もひと段落したので、ここらでそろそろ今日の宿へ向かいます。 国道7号線新潟バイパスにある「道の駅豊栄」、ここが今日の泊地候補。 高速道路のサービスエリアのような感じに広々としているらしいので、 おそらく夜を通して車の出入りがある騒がしい場所ですが、 その反面そういう場所は便利さといざというときの安心感があります。

市街地を抜けて新潟バイパス桜木I.C.に到着。ここからバイパスに入って道の駅・・・の前に、 I.C.の目の前にあるネットカフェにIN。 旅の出発前に掲示板のレスとか全く忘れて放置したまま出てきてしまったので、 ちょっとここらで新年のご挨拶もかねてネットの世界に寄り道してみます。




って、ネットの世界の向こう側に広がるもう一つの世界にログインしてました。 いやだってデスクトップにアイコンがあったからつい・・・。 それにしてもROなんかプレイする人はあまり居ないようで、 過去1年分ぐらいのパッチを延々とダウンロードする羽目にorz  まぁその間に掲示板のレスもつけ終わって、ある意味効率的な並行作業ができた訳ですけどね。

さて、無事にクライアントのアップデートも済んで何となくログインしてはみたものの、 Mac配列にしてしまった自宅のキーボードを使い慣れている私はほとんどまともな操作ができず、 ただ変な誤爆を連発する人にしかなれていません。 そして挙げ句にスクリーンショットを誤爆して、 見ず知らずのコンピュータに自分のキャラの画像を残す(アクセス制限が掛かっていて消せない)というオチを付けたところで、 これはもうだめだーwという訳で誤爆オンライン終了です。

それでは改めて新潟バイパス。桜木I.C.からINして東へ向かいます。




さすがに夜中のバイパスは快調で、道の駅へはものの数分で到着できました。

そのまま駐車スペースの端っこの適当な場所に車を停めて、 早速車内を就寝形態にチェンジオンして、エンジンを切って、肌を出さない装備を固めて、寝ます。 今日は天気が崩れることもなさそうなので窓を開けて眠ることにします。 こうしておくと朝になったら結露でびっしょりという事態を回避できます。 窓を開けると風は入りますが、それならそれで風が吹いても寒くない装備になっていれば良いのです。 つまり野宿と同じような状況を前提にしておくということ。 こうなってくると狭い車内で眠ることの意味がよくわからなくなってきますが、 まぁとりあえず風が吹くよりも結露で寝袋が濡れてしまうことのほうがマズいということで、窓は開けて寝ます。





冬の日本海荒波豪雪の旅 第6章を読む



back

(C) 2006 digi*unique production