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冬の日本海荒波豪雪の旅 第7章「男鹿半島サバイバルツアー」

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第6章「冬の日本海多難の旅」(前の記事)


*   *   *


■2006年1月3日 4日目


当然のことながらゆっくり眠って、旅4日目の朝です。

実はどうしようか迷っています。この1日ここでゆっくりまったり過ごすか、あるいはどっか出かけてくるか・・・。とりあえず布団を上げて顔を洗って茶の間へ出て行ってみたら、うは、上げ膳据え膳生活キタコレ! これはこれで悪くないなぁと思いつつ朝食を摂ったところでちょっと天気と道路の様子を見に外へ。



雪すげー! 隣の集落が霞んで見えます。完全に雪です。んー、これはでかけるしかあるまい! 早速準備をして車のエンジン始動。ちょっと男鹿まで行ってきます。たぶん夕方か早めの夜に帰ります。帰ってこなかったらどっかで刺さったと思ってください。

大曲市までは雄物川沿いに北上して、そこから国道13号線に入ります。



さすがに交通量の多い道なので路面の雪はむしろ農道とかより少ないですが、降ってくる雪はここにきて急に強くなってきました。今日は1日こんな不安定な天気の予感。とりあえずさっさと秋田市を目指します。話はそれからです。

前の車のテールをぼーっと眺めてだらだらと走っている途中、昨日「道の駅鳥海」で買ったおやつのことを思い出したので車の隅っこの冷蔵保管エリアから引っ張り出して開封。



ラフランス生どら焼きとだだちゃ生どら焼き。さすが1個140円とか(うろ覚え)するだけあってなかなかどっしりとしています。そして! 大きさだけじゃありません。味もなかなかスバラシイ(;´Д`)ハァハァですよ。程よく冷えていたこともあって、どちらも普通のどら焼きとは違ったさっぱりした甘さと香りが楽しめます。やばい、これはもっと沢山買ってくれば良かったorz ぜひいろんなところに持って行って撒きたい逸品。・・・生モノ輸送の問題を考えなければ職場とか。

さて。甘いものパワーで秋田市の中心部を通過して、いよいよ男鹿半島へ向けての突入準備。秋田港の脇から海岸沿いの道路に出て男鹿市を目指します。



雪も止んで陽も出てきてかなり良い天気になりました。

3分後。



吹雪になりましたorz しかも風がかなりヤバいです。これはもしかしたら今日の男鹿半島は大荒れの予感ですorz 

何はともあれ男鹿市に到着。ここから海岸沿いか内陸かのどちらか選べる2コースなのですが、海岸沿いは滑ったら海にダイブするから内陸から行きなさいというアドバイスを貰っていたので、ここは仰せの通りに内陸ルート「なまはげライン」で。



窓が凍ってきました。これは風が強くてしかも気温がかなり低いということ。このJeepのデフロスターは効きが悪いので・・・orz 窓に吹き付けた雪が窓の熱を全部奪っていってそのまま凍り付きます。ってか、前が見えないという大変危険な状況。ときどき車を停めて氷取りをしてやらないといけませんorz



内陸に入って丘に囲まれた地形に入ったところでだいぶ風が穏やかになってきました。蛇行した緩やかな川の景色が更に穏やかさを盛り上げてくれます。

ところで私が男鹿半島に何をしに来たかと言うと、まぁただ走りに来たんですが、北緯40度線が横切る男鹿半島北端の入道崎に行ってみようかと。ずっと前に行った記憶はあるのですがかなりうろ覚えなのでもう1回。灯台の中に入れたりとか、なまはげのコスプレの人が居たりとか、ちょっと観光っぽく楽しめたらいいなぁとか思いつつ・・・。



しかし、車が全然走ってないんですねこれが。それでも男鹿温泉とかそれっぽい施設がある辺りまではたまに対向車とかがあったのですが、そこを過ぎていよいよこの崎は入道崎だけしかありませんという辺りになると全く車が走っていません。これは例によってまた休館日とかそのてのアレですね。だんだんハズレ察知のコツが掴めてきました。

そして入道崎に到着。



吹雪がひどすぎて何も見えません。これは酷い! 写真左奥にうっすらと見える縞模様の塔が入道埼灯台なんですが・・・、閑散とか以前になんか壮絶です。ちなみに中央は携帯電話か船舶無線か何かのアンテナの塔と防災放送か何かの塔です。

とりあえず、せっかくここまで来たので素通りは許されません。ちょっと灯台を触ってくるぐらいはしないと気が済みませんね。しかし、写真には写らないこの風の強いこと限り無しで体感気温はかなり低め設定(設定?)。 風速と体感気温の関係は氷点下の気温だとだいたい風速1mごとに1.5度下がるとかそんなもん(いい加減にうろ覚え)なので、おそらくこの状況だと体感気温はマイナス30度とかそういうレベル。しかも足下が凍っているのでまともに立っているのも危ういというか、既に2回ぐらい風に押されて滑って転んでます。これは危険。

まぁそんなこともあろうかとちゃんと用意してあるのですよ。



まずは恒例の寒くない装備。背景に見える建物(売店とかなんですが)が全てシャッタを閉め切って閉店状態なのがポイントです。これぞまさに陸の孤島を行く冒険者です。



そして今回から導入された滑らない装備。今回の旅の最初の計画で九州+屋久島登山とかあったので準備していたアイゼンです。ってか本気でこれが無いと風が強くてまともに立ってられません。仁王立ちのまま平行移動とか画的に面白すぎます! まじ勘弁orz

と、意気込んでみたものの、灯台へ向かって少し足を踏み入れてみたところで、ちょwwwwwwwもうだめだーw 怖い怖い無理無理(汗)。 風強すぎますって。これは間違って飛ばされたら生きて帰れないこと間違いなしなので退却っ!

とりあえず大人しく北緯40度線に車を停めて記念撮影しておきます。でも落ち着いて考えると、北緯35度から北上してきて何故40度だけ記念撮影してるんだか良くわかりません。 



って、ほんの100mぐらい場所を移動しただけで視界が全然違います。灯台の周りだけあの状況って、新手の嫌がらせですか? ここなら打ち付ける波の様子もばっちり見えます。



雪が積もっていないのは降っていないからではなくて、風が強くて飛ばされてしまうからです。



防風林(?)が白いのは白樺だからではなくて、海側の面だけが猛烈な海風で雪が吹き付けられるからです。

そんなところで、なまはげにも遭えず灯台にも辿り着けなかった微妙な入道崎観光は終了です(見るもの無いし)。 来た道とは別のところを通って男鹿半島脱出を試みます。



途中にある八望台という高台から奇麗な円形の火口湖である二の目潟が見れた気がするのでちょっと目指してみましたが、雪に閉ざされていて展望台まで入ることができませんでした。というか後から気付いた話。この写真の左側がまさに二の目潟だったという事実orz 雪壁があって全然気付きませんでした。路肩の雪によじ上ればここから見れたかも・・・。

国道101号線で男鹿半島から西に抜け、平らなところまで下りると大潟村です。



かつては琵琶湖に次ぐ面積を持っていた八郎潟の大半を水田や畑として干拓して作られた、農業のための村です。という訳で見渡す限り真っ平らで何もありません。 と説明しつつ、わざと絵にならない構図を切ってみます。・・・つまらんorz

という訳でそろそろ日も暮れそうなので帰りましょう。



帰りは秋田自動車道でまっすぐです。大潟村のすぐ西側にある琴丘森岳I.C.からIN。

って、吹雪キター!!



しかも秋田自動車道は暫定供用の対面通行道路。こういう道で対面通行というのは恐ろしいです。しかし本当に恐ろしいのはこの後だったのです。どんどん強くなる吹雪。除雪から時間が経った路面。そして日没orz

こんなへっぽこ暫定供用道路に照明設備などある訳もなく、日が暮れて暗くなると先を見るための光は自分の前照灯のみです。普段ならそれで100mぐらい先のものは普通に確認できて、更に、先行する車のテールランプが道を教えてくれる訳ですが、吹雪となるとそうはいきません。

とりあえず10m先が見えているかどうかも怪しいorz という爆弾発言。自分の前照灯の光が目の前に吹き付けてくる雪で反射して、その先のモノに目がフォーカスできないのです。・・・弾幕濃すぎorz しかも路面は真っ白でガードレールもデリネータも雪に埋もれちゃってます。ぶっちゃけもう自分がどこをどっちに向かって走っているのかの基準も見つけられないという状態もうだめだーw(ほんとにダメだと思う) 精一杯無理して40km/hぐらいで走っている訳です。ついでにもうひとつぶっちゃければ、この速度でも、いきなり目の前で故障車とか有ったら避けられない自信たっぷりですが、何か? 


先生、テールランプを追いかけて走るのはずるいと思います!


何を隠そう私がこのコロニーの先頭です。つまり私以外はみんな前の車のテールランプを見ながらのほほんと運転している訳です。こんなに必死なのはどう見ても私だけorz しかしあれですよ、私がどっかで道を外れて飛んでったらみんな後に続けで飛んでくる気がします。 そして後ろに連なっている人たちは目先のテールランプに捕われて重要なことを見落としていますね。10m先までしか見えてないかもしれないくせに40km/hで走っているノーマルタイヤの横浜人に道先案内をさせているということを!! それが分かってたら誰もついてこないと思うんですけどね。とりあえずどうでもいいから誰か前に出てってヽ(`Д´)ノ クレヨ!!

結局誰も追い越してくれないまま先頭をきって、とりあえずなんとか大曲I.C.に到着。よく無事に着いたもんです。



当然のことながら必死運転中の写真なんてものはありません。そんな余裕は1mgも無いです。今頃私の後ろでぬくぬく育った2番手の人が道先案内人になって必死している頃かと(ニヨニヨ)。 って、よく見たらすっかり雪は止んでいたりする訳ですよ。はいはい新手の嫌がらせ新手の嫌がらせ。

まぁとりあえず無事に帰ってこれたので良しとしましょう。



横手市内も今日1日でいくらか積雪量が増したようです。定点観測データで見比べてみると、昨日との違いがよくわかります。

そしてちょうどこの夜から秋田自動車道は吹雪のため通行止め。そんなニュースが流れていました。まぁあの状況で通行止になっていなかったのがおかしいくらいなもんで・・・。


*   *   *


第8章「すんなり帰れる訳が無い」(続きの記事)

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