冬の日本海荒波豪雪の旅 第1章「豪雪地帯というやつ」
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■2005年12月31日 1日目
高校時代の親友が久しぶりに集まった飲み会の酔いを醒まして日付が変わった真夜中、そろそろ出発するかーというその時になってやっと旅の支度に取りかかります。実は飲み会が始まる直前の夕方までずっと寝ていたので何だかんだで元気です。眠気なんてものは装備していません。ギンギラギン(死)の状態でせっせと準備です。用意するモノはだいたいいつもと同じ。ランタンとストーブと飯盒と寝袋、あとは旅の記録やら何やらで使うデジタルカメラと携帯電話とiBook。
車は例によって三菱Jeepです。これじゃないと一人旅って感じがしませんよ。一人なので何でもありという訳で幌を外してオープンで走ろうかどうしようかと悩みつつ、実はこの時点で微熱があったのと旅の道中かなり雪に降られる見込みのため、今回は幌を外さないまま無難な格好で走ることにしました。タイヤチェーンは破損時の控えと4輪装着の両方を想定して2セット用意していきます。

なにしろこんなタイヤなので、泥や積もった雪はともかく圧雪や氷のような引っ掛かる隙の無い路面に対しては全くの無力です。 そして20リットルの予備燃料携行タンクも忘れずに持っていきます。無線機は車内に設置されているのでそのまま積んでいきます。私みたいなチャレンジャー的一人旅はいつどこの山奥でアクシデントが起こるかわからないのでこの辺重要です。
0時55分。では出発~。今回は北への旅。まずは都心を目指します。多摩川を渡って神奈川県から東京都へ突入したところで環八通り外回りへ突入。

夜中の環八通りはガラガラです。いつもこれぐらい快適だと良いんですけどね。日中の環八通りときたらもう(略)。 夜のガラガラでは意外とあっけなく練馬区に差し掛かります。東京外郭環状道路と関越自動車道への看板が出てくるので、それに従って左折。地道か高速道路か迷いつつ、地道でぐだぐだの関東平野を走りきるのは面白くないし面倒だなと思い、そのまま関越自動車道へINです。このノリでここまで来たらそのまま高速道路使うしかなかろうて。

年末年始の帰省+冬のスポーツの時期なので混雑しているかなと思いましたが、全然見当外れで関越自動車道もまたガラガラです。ガラガラすぎで猛スピードで私を追い越し去っていった車がその先でクラッシュしてたり・・・。あわわ痛そうだ(車が)。 東日本高速道路(古い呼び方だと日本道路公団)のパトカーは既に現場に来ていたのでじきに警察消防も来るでしょう。特に手を出さずに見なかったことにしてそのまま素通りです。
群馬県に入り、赤城山麓に差し掛かった辺りで小雪がちらつく天気になりました。うーむさすが山沿い。この様子だとこの先は更に雪が強くなるかなと考えながら、実はそれより怖いのがやたら強くなってきた風です。以前北海道に行ったときに強風で後輪がスライドしたのを思い出して思わず4輪駆動に切り替え。速度も80km/hが精神的な限界です。
沼田I.C.まで来たところで路面にも積もるほどの雪になりました。ここからは新潟県への山越えです。関東平野も抜けたし、このまま高速道路でクリアしても面白くないし高速走行も怖いので、高速道路を離脱して国道17号線に乗り継ぎます。

天気は相変わらず雪です。基本は小雪でときどきどっさり降ってくる不安定な空模様。沼田の街はすっかり雪景色でした。前途多難な山越えになりそうな予感です。

ところが国道17号線に出てみたら消雪処理が行き届いていて路面には全く雪がなかったので、とりあえず凍結だけ注意しながらそのままチェーン無しで調子に乗って進むことにします。でも沿線に設置されている電光掲示板の道路情報によると、さすがにこの先の山間部はチェーンの装着が必要みたいですね。

って、ちょww文字化けwwww やばい、チェそ3は持ってきてない!! もうだめだーw(ぇ)
なんて言ってたら本当に吹雪いてきて路面も真っ白になりました。前を走る車も一気にペースダウンです。いよいよやばくなってきたかなと思い始めたところで駐車場(冬場はチェーン着脱所と呼ぶ)があったので無論IN。スキーツアーか何かと思われる観光バスが数台停車していて、中に乗っている人々の視線を感じながらせっせとチェーン装着作業。なんかこっ恥ずかしいですな(汗)。 駐車場内を少しぐるぐると走ってチェーンの緩みを取ったところで本線へ復帰。ピットタイムは10分(長)。
そして天気は雪、雪、雪の吹雪です。ときどき視界が悪くなるという悪条件も重なって更にスピードダウン。いよいよ本格的に冬の山越えっぽくなってきました。

除雪された雪で道幅は狭くなりしかも急カーブ続きというデンジャラスな状況の中を必死で走り、遂に群馬新潟県境の三国トンネル。このままトンネルに入ったらチェーンが痛いなぁと思いながらも、ほんの1200m先でまたチェーンが必要になることは明らかなのでそのまま突入してしまいます。じゃらじゃらとやかましい音を立てながら新潟県へ突入です。

トンネルを抜けると無論そこは川端康成もびっくりの雪国です。雪の量が倍増してます。積もっている雪も降ってくる雪も倍増です。さすが新潟。さすが豪雪地帯。さすがスキー場の密集地。気温も群馬側からガクンと下がって-9度という表示になっていました。そして下り坂です。ただでさえおっかない雪道の下り坂だというのに相変わらずの急カーブに視界不良、それどころかゲレンデに向かうらしい人々が道路内を歩いていたりしておっかないです。
そんなおっかなびっくり走行でそろそろ麓かなと思った頃にはもう6時。背後の山の空が白んできた気配です。空が明るくなるに従って徐々に視界が良くなっていきます。

平坦な場所まで降りてきました。すっかり朝になって風も収まって視界すっきりです。ひとまず最初の難関は落ち着いたところまでクリアしたのでここらでちょこっと仮眠でも取ろうかなと、山の中を走っているときは考えていたのですが、なんかもうギンギラギンでそんな気分でもないのでだらだらと続行することにします。
途中、新潟中越地震で被災した地域を通ります。もちろん今は復興しています。道路も含めて地表も建物も雪に覆われているので被災の痕跡はほとんど見つけることはできませんでした。国道17号線を走っていて辛うじて気づいたのが若干傾いた電柱が多いことですが、電柱なんてものはそもそも垂直に立っていることが珍しいぐらいいい加減に施工されるしすぐ傾くものなので、それが地震による影響なのかは実際のところ謎です。
長岡市を過ぎて国道8号線。三条市を通過する途中で新幹線の橋脚を補強した痕を見つけました。

これが震災による被害部分の"補修"痕なのか、今後の予防措置としての補強なのかはわかりませんが、橋脚に鋼板を巻き付ける補強がされています。延々と何十本も・・・。JR東日本頑張ってます。新幹線は特に頑張ってます。世界に誇る日本の新幹線です。
ところで、それはそうとこの写真を撮るために車を停めたときに脱輪しましたorz

蓋が付いてるところがあったので油断しました。奇麗に幅寄せして見事に落としましたよorz でも落ちたのは前輪だけなのでまだ大丈夫です。溝の縁にタイヤを引っ掛けて回してやればすぐ抜けますよ。早速GO!

あうぁ。後輪も落としましたorz 余計深みに・・・○| ̄|_ もうだめだーw
この車にはハイリフトジャッキ(北海道の旅で埋まったときに使った、1mぐらいの高さまで持ち上げられるジャッキ)なんて装備してません。いや持っていくかどうかで出発準備中に15秒ぐらい悩んだんですが結局置いてきたんですよ。とりあえず今それを猛烈に後悔です。持ってくれば良かったというかアレが無いとこの状況から脱出するのはかなり厳しいかも・・・。
なんて諦めたら旅も終了です。まだ佐渡に着いてないどころか日本海も拝んでいないのに、こんな序盤でリタイヤする訳にはいきませんよ。頑張ります。一応前後には動けるので気合で揉み出しです。うまいことやればどっかで引っ掛かって這い上がれるでしょう。
キタコレ頑張った!

かなり迷惑なレベルで辺りを泥まみれにしましたが脱出には成功しました。旅はまだまだ続きます。
新潟市に突入する辺りから天気が良くなってきました。

これまでの雪模様が完全に回復して強い日差しと青空付きの晴れ模様です。しかしよく見ると向こうの方に何やらモリモリと濃い雲が積み上がっているではありませんか。どうやら海上の天気は悪い予感・・・むしろ悪寒。佐渡行きに少し不安が出てきました。
新潟県白根市。こないだまでそう呼ばれていた辺りです。ここら辺には友人が住んでるのでちょっと顔を出してみようかなと思って電話してみました。が、よく考えたらまだ9時です。思いっきり寝てました。思いっきり起こしましたorz 徹夜で走っていたため全く時刻感覚が狂ってました申し訳ない・・・(汗)。 そしてこの年末のくそ忙しいところに申し訳ない・・・ってか今行ったらほんとにただの嫌がらせになりそうなのでやめときましょう。 また佐渡から帰ってきたあたりで会うことにしておきます。

そしてここで唐突に鉄分を補給してみます。10年ぐらい前に廃線になった新潟交通線の遺構です。廃線となってから比較的時間が経っていないためか、軌道はもちろん信号や架線に至までほとんどの設備がそのまま残っています。どこまで残ってるんだろうと思って線路沿いの道を少し走ってみましたが、途中で道路に分断されてよくわからなくなりましたorz
国道に戻って新潟市街地を目指します。

途中の国道沿いにあるゲームセンターにふらふらと吸い寄せられました。あまり深い意味は無いですがROの中の新潟在住組の人たちへ向けたアピールとして記念撮影。 このゲームセンターにはプリクラ専門の小屋(写真右端)が併設されているのですが、ここにはプリクラ用に様々なコスプレ衣装があってかなり楽しめます。が、なんと原則男性入場禁止なのです。実は以前ここを初めて訪れたときにそれを知らずに♂友人と入って、あれも良いこれも良いと萌え萌えな衣装を物色して盛り上がっていたら店員さんにつまみ出されたという、なんともアホで甘苦い嫌な思い出のある場所です。しょんぼりです。ちなみにこの嫌な思い出を共にした友人は現在東京都内某所の山手通りG.L.-20m(地下20m)に住んでいるらしいです。新潟では会えません。これまたしょんぼり。
中ノ口川を渡って新潟本土に上陸です。ここまで来れば佐渡航路はすぐそこなのでひと安心。という訳で道の駅に寄り道してみました。

国道8号線道の駅「黒崎 新潟ふるさと村」。 ここは私の経験ではおそらく国内最大級の道の駅です。広大な駐車スペースは日中常に満車の状態が続く大盛況ぶりで、駐車場整理員が常駐しているという豪華装備付きです。大盛況の理由はその内容の濃さ。常設の新潟県物産展覧会(即売会付き)という感じになっていて、新潟の特産品はここで全て手に入ると言っても過言ではありません。何でもありの日本酒セラーも必見です。という訳で、ここでお土産を買って佐渡に行ったふりをすることも余裕で可能だったりします・・・。
いやいや、ちゃんと佐渡にも行きますよ。まずはちょっとひと休みしに立ち寄っただけです。しかしこれだけ混雑してると全く休まりませんね。駐車場待ちの列ができているのでさっさと退場しないと駐車場の人に怒られそうです(汗)。
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・第2章「憧れの新潟観光」(続きの記事)