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目指せ地の果て極寒北海道の旅 第8章「そうだ、もっと北へ行こう」

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第7章「とりあえず札幌」(前の記事)


*   *   *


■2003年12月29日 4日目(そにょ2)


なんか思ったより呆気なく札幌に着いてしまいました。もっとこう、雪がうっはうはなぐらい満載で手こずるもんかと思ってたのですが・・・。帰りの船は1月2日24時(1月3日0時)です。まだまだ時間がたっぷり余ってます。これはこのままこの辺で燻ってちゃいけませんね。もっと北に行ってみましょう。行けるところまで地の果てまで。ゲマ屋はまた札幌に帰ってくるまでおあずけです。今行っちゃったら面白くない。

国道5号線を引き返すために一旦適当な路地に入りました。そしたらそこは南2条、観光スポットとしても有名な「二条市場」でした。



そういや私の旅にはグルメが無いという指摘もあったような。仲間内ではちょっとしたグルメで知られる私(嘘)がそれじゃいけませんなということで、ここで北海道の新鮮な食材を調達して、たまにはそれなりにグルメな自炊をやりましょう。しかし車を停めるところが・・・あった。除雪で積み上げられた雪山にサクッと刺しておきました。

うに、かに、いくら、たこ、ほたて・・・主に海の幸が何でもあります。やっぱかに? うわっ、でけぇ~! そして高ぇ~。うーん、飯盒で自炊ということを考えるとほたてとかかにが楽そうだなぁ。あ、たこ飯というのもいいかも。でもそしたら米も買わないとなぁ。うーん(悩)・・・というところで市場のお兄さん(仮)に声をかけられる。「送るの? 持って帰るの?」 送る? おぉ、"送る"! たまには旅先から直送でもしてやりますかということでうちに何か送ってやることに。やっぱ北海道から送ると言ったらかにだろっ、かに! たらばがに1尾直送~♪ えぇい、あと隙間にほたても詰め込んでやれ。あ、そうだ、自分の食材も買って行かねば。では私もほたてを持って帰ろう。という訳でほたて4枚調達。

では北へGO! 国道5号線を少し引き返して、札樽自動車道札幌北I.C.下から国道231号線を走ります。ずーっとまっすぐな道が続いて、国道337号線との重用区間(複数の国道が重なる区間)に差し掛かります。周りに何もない殺風景な道です。



そして殺風景な斜張橋を発見。別に珍しくもなんともないただの斜張橋ですがなんとなく。周りに何も無いのでやたら目立ちます。この橋を渡ったところで国道231号線は右折(実際には左折してランプウェイで転回)して、石狩川河口付近の三日月湖(というか茨戸川というらしい)の横を北上します。石狩川を渡ったところで河川敷に下りる道を見つけたので下りて行ってみました。誰も好んで入りはしないので思いっきり雪コースです。

うーん、ここなら堂々と自炊OKですな。始めましょう。で、とりあえずストーブを引っ張りだして直火で焼く。



せっかく活ほたてなので焼くのも勿体ないんですが、アウトドアの生食調理はしないようにしているので焼きます。・・・っつーかうかつにもナイフを忘れてきたので剥いだり切ったりができません。 ぱかっと開いた貝殻を外して被せ、しばらく蒸し焼きにしたところで食す。調味料は要らないというか持ってナッシン。・・・くっはぁ、旨ぇ~!! 新鮮な素材を使った焼きほたてはまさに究極の逸品! これでこの旅のグルメ属性はクリアですな。

でもまだ終わりません。あと3枚残ってます。とりあえず焼いて身を剥がしましょう。そして剥がれたら待機エリアへ。次々焼く。よっしゃー飯盒用意! ほたて"だけ"石狩鍋プロジェクト始動。飯盒に水を入れます。ほたての身から旨味汁がたくさん出るので蒸発分+ちょこっとでOKです。そして沸騰させる。待機させていたほたてを入れる。そして待つ!(ものすごく風が冷たいので車の中で)

・・・そろそろできたかな? 車の外に出るとほたての良い香りが・・・おぉ、旨味汁で良い感じだ! ではコンビニ弁当(ミニ天丼)の器に盛りつけて完成。



石狩川の河川敷で作ったんだから、たとえ具材がほたてだけでも石狩鍋と言って過言ではナッシン(たぶん)。 その証拠に・・・熱いのダメなのでちょっと冷ましてから・・・くっはぁ、旨ぇ~! この旨さは間違いなく石狩鍋です。うーん、旨しものを食した! 鼻水じゅじゅるさせながら寒い中作った甲斐がありました。ここまでやればグルメ属性充分。では続きを走りましょう。

なんかグルメ属性に時間を掛けすぎたか、日が傾いてきちゃいました。道路が凍る前にそれなりのところまで行かなければ・・・。まっすぐで平坦な道はギューンと加速して(でも時速70km)石狩平野を過ぎると、海岸の丘の上を走る見晴らしの良い道に変わります。でももう薄暗い・・・。



夏の晴れた日だったら緑と青のコントラストが綺麗な景色になること間違いナッシンです。夏にも来たいなぁ。いやしかし北海道はほんとに街と街の間が長いっつーか北海道がでかすぎなんです。似たような景色を見ながらひたすら走ってると、なんだか進んでんだか戻ってんだかわからないような感じの既視感だらけです。うーん、さすがに日本海も飽きてきましたな。何か面白いもんは無いかなー・・・。



「おい、どんな喫茶だよ!?」と思わず叫ぶぐらい驚きました(本当に叫びました)。 写真では見にくいのですが、ちゃんと「― MOE ―」とルビが振ってあるので間違いなく"もえ"なのです。しかも字体がちょっとかわいい。 あぁ、ほんとにどんな喫茶なんだろう? 萌え喫茶と言ったらコスプレ店員、かつてはゲマ屋本店の7階にも「GAMERS CAFE」という萌え喫茶(秋葉原初の常設萌え喫茶だったらしい)があったっけ。やっぱここもそういうところなんだろか? とか思いながらその謎を解明してこなかったのは失敗でした。ちょっと寄って休憩してくればよかったです。



厚田郡厚田(あつた)村を過ぎると、急峻な斜面の下を海岸線ぎりぎりに走る道になりますっつーか道がそのまま海岸線です。そして消波ブロックがほとんど無いので日本海の荒波がさっぱーんと押し寄せてきます。なので道路に溜まってるのは海水です。天然の融雪材が撒かれているようなもんなので凍結は一安心です・・・が、人工の融雪剤と違って防錆剤は入ってないので車には優しくありません。

この辺から、不自然に新しい長いトンネルが目立つようになります。トンネルの坑口付近には旧道らしき道の分岐があったりますが、どこも固く閉鎖されて入れなくなってました。



おそらくこれは豊浜トンネルや白糸トンネルの岩盤崩落事故をきっかけに、大慌てで危険箇所を改修したんでしょう。中にはくねくね曲がる長いトンネルもあったので、トンネル内から迂回トンネルを延長したりしたのかもしれません。崩落事故が起きて修復不能となったトンネルではそういう工法が盛んに使われているようですが、結構難しいですよねトンネルの迂回延長工事って(たぶん)。 やっぱ日本のトンネル技術って凄いのかも。

そしたら増毛郡増毛(ましけ)町内の天狗トンネルというところでまさにそんな感じの工事に遭遇しました。トンネル内が片側交互通行だったため車を停める訳にいかず、まともな写真を撮ってこれなかったんですが、トンネルの中央部でトンネル内を横に拡幅して迂回トンネルへの取付け部を作っているところでした(たぶん)。 扁平大断面トンネルでしかも既存トンネルからの拡張です。これは土木マニア的にはちょっと見逃せない珍しい工事、そのまま現場事務所に「ちょっと見学させろ、安全帽持ってこーい!」と押し掛けようかとも思いましたが、アポ無しの上に今や土木と全く関係無い人なのでダメだろうなーと思ってやめました。・・・関係無いんですが、増毛町ってなんか髪薄い人とかにご利益ありそうですよね。なんかそういう神社とかあったりして。



で、道路凍りました。はひーん。今日はそろそろ宿を探しましょう。でもこの辺には道の駅は無いのでどっかそういう感じの駐車スペースですね。水道、トイレ付きがいいです。留萌(るもい)市辺りで探すことにしましょう。

増毛町の市街地を抜けて暫く走ると留萌市です。この辺では一番大きな街です。なんか途中の道で、路側帯の位置を示すアレが海岸線に沿ってずっと遠くまで点滅してて綺麗でした。きっと上空から見たらもっと面白いんだろうなーとか考えながら、とりあえず市内を適当に走って泊まれそうなところを探してみました。・・・が、ありませんでした。その代わり橋を見つけました。



「ルルモッペ大橋」という、パイプ照明のお洒落な斜張橋です。「ルルモッペ」はアイヌ語で"海水が入る静かな川"みたいな意味で「留萌」の語源らしいです(るるもっぺ→るるもえ→るもえ→るもい、だったかな)。 まぁそれはとりあえずどうでもよくて、橋・・・もとりあえずどうでもよくて、それより川ですよ、川! なんかどう見ても凍ってます。気のせいじゃないです。さすがはルルモッペ、流れが静かで凍っちゃうみたいですっつーか北海道もここまで来ると川が凍るみたいです。うーん、凍ってる川初体験。

さて、泊まる場所再捜索。海の方に行ってみましょう。そして留萌港。あまり都会の港と比べると大きな港ではないですが、なんかロシア語の看板がいくつかあったので貿易港かなんかな気がします。あれ、ここ入ってきて大丈夫だったのかな? 東京辺りだとそういうとこに入ろうとすると全力で止められたりするんですが(ぉ)・・・ま、いっか。釣り人がたくさん居るし(つーか寒くないのか?)。 しかしここで寝てたらロシアンルーレットありの闇取引きに巻き込まれそうなので別のところを探すことにします。

黄金岬という海水浴場(当然今はオフシーズンです)に来てみました。さすが海水浴場、駐車場あり、トイレあり、水道ありです。ナイス、ここ良いかも。しかし大問題がひとつ、ものすごく風当たり強いです。すぐそこの薄暗い海にうっすら荒波が見えていて、ときどきざっぱーんと白波立って、ここは本当に海水浴場なのかというぐらい荒れ狂ってます。・・・なんか微妙におっかない。でも他に良いところが見つかる期待も薄いのでここで泊まることにします。

とにかく風が強いので車の位置と向きを念入りに決定します。駐車場のあちこち行ったり来たりしながら、結局いちばん奥の雪の吹きだまりがあるところに風上に正面を向けて停めることにしました。吹きだまりがあるということはそこが一番風が弱そうなので。とか言って朝になったら車ごと雪に埋まってたりして。そう、予報では今夜雪が降るらしいんです。まぁ既に小雪がちらついているというかものすごい速さで真横に飛んでるんですが。いやほんと風強いな、大丈夫かな。・・・きっと大丈夫でしょう(根拠無し)。



さて、就寝形態に変形して今日のデスクワークです。こう見ると結構良い感じ(?)でしょ? なんてやっていたら街じゅうに突然「Yesterday(The Beatles)」のメロディが響き渡りました。・・・なんだろう? なんでだろう? この街では何が起こってるんだろう!? ・・・あ、時刻が20時。どうやら留萌の街では20時の時報に「Yesterday」が流れるようです。っつーかなんか微妙な時刻ですねぇ。良い子がおうちに帰る時刻(たぶん17時ぐらい)でもないし、良い子が寝る時刻(たぶん21時ぐらい)でもないし。この曲が意味する20時は何なんでしょうかねぇ。真相求む。


*   *   *


第9章「目指せ地の果て北の果て」(続きの記事)

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