ゲマ屋付き耐寒の旅 第5章「室戸岬経由で本州再上陸」
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■2002年12月31日 6日目
なにやら眩しくて目が覚めました。隙間風撲滅キャンペーンが功を奏したのか、それともこの地の気候が温暖なのか、とりあえず夜中に寒さで目覚めることはありませんでした。外からはなんか列車が走るような音が聞こえます。鉄道も走り出してるのか・・・。シート越しに入る光が眩しくてなんだか清々しい朝です。そして昨日の体調不良もどうやらそれなりに回復したみたいです。しかし冬の朝には変わりない訳でそれなりに寒いので、とりあえず車のエンジンを掛けてから外に出てみました。
もそもそとシートをずり上げてぼとぼととブーツを落とし、反り返るようにシートの隙間から這い出てみたところ、目の前にあった高架の上は駅でした。ホームで列車を待つ人々にいきなり目撃ドキュンです。まさかこの中に人が住んでるとは思ってなかっただろうなー。 つーかまさか目の前が駅だったとは!(汗) で、適当に愛想を振り撒きつつトイレへIN。そして用を足して外に出てみたら何とも南国風味な景色でした。

南国市に近いから椰子でも植えとけという発想はいががなものかと。 でもそういうストレートなネタは個人的に大好きです。おかげで体感気温もぐんぐん上昇、何故か常夏のリゾート気分です。いや、実際津山よりは遥かに暖かいですよ。つーか今日が晴れマークで良かったです。この隙に風邪を治してしまいましょう。
で、朝と言ったら朝ご飯! そして今日は公開朝ご飯です。でもメニューはいつも通りカップ麺です。なんか駅に立つ人々の視線も気になるのでさっさと済ませて、宿の全貌も公開です。シートをはがすと生活感溢れる車内が! やっぱり視線が気になるのでさっさと移動形態に変形していざ出発です。今日は室戸岬を通って、四国東海岸に沿って行けるところまでGO!
早速国道に出ようと思ったのですが、何やら港湾道路というのがあって港に出られそうな気配だったので、せっかくだから久しぶりの太平洋でも拝んでおこうということで寄り道です。

うっはー、道が、道がぁっ! 道が立っておる!! つーかこれは可動橋ではないですか!! 何ともまた珍しいものに遭遇したものです。これは何か電波らしきものに吸い寄せられたとしか思えませんな。もう太平洋どころじゃねーっつーの! という訳でまた橋マニアな話勃発です。えーと、可動橋というのは、その名の通り動く橋です。運河などに架かる橋において、船が通るのに充分な桁下高が無い場合にこういう形式を取ることがあります。まぁでもそうすると車にしても船にしても常時通行できなくなる(例えば船が通るときは車は渡れない)ので、普通は橋を高い位置に架けて回避します。
昔は日本にもいくつか可動橋がありましたが、そんな理由で現在ではどんどん減ってきていて、現存しても過去の遺産となりつつあります。有名なところでは隅田川の勝鬨橋なんかがありますが、これも現在は閉じたままの"不動"橋となっています。・・・という時代の流れに逆行するかのように、こんなところにピカピカの可動橋があるのには改めて驚きです。何ともマニアックな逸品に感激!

調べてみると、この橋の名前は「手結可動橋」といい、2002年9月14日に開通したばかりの新品みたいです。まだ開通して3ヶ月も経っていなかった訳ですね。そしてこの橋の内側(写真手前)にある石造りの護岸でできた港は「手結内港」という1655年に作られた手作りの港で、その航路を維持する為にこうなったみたいな気がします。
実はこの港も私としては興味深々です。石造りということもさることながら、ちゃんと突堤も作られており、その先端には石灯籠っぽい灯台(写真では可動橋の根元付近に見えます)までちゃんと残ってました。実はこういう古の土木構造物にはあまり馴染みが無いので逆に新鮮です。最新の可動橋が架かる歴史港湾・・・なんか雰囲気ブチ壊しな気もしますが、私的には一挙両得感満載という感じで嬉しさ直撃です。
ではこれにて寄り道完了。目指せ室戸岬! 国道55号線を東に向かってGO! なんか車が適度に少なくてのんびりすいすい絶妙な感じに走れました。途中、何度も歩き遍路な白装束の人とすれ違いました。彼らもまた旅人な訳ですね。私的には歩いて四国一週(88霊場巡礼)なんて芸当はできないというよりやる気が起きませんが、歩いてても車に持っててもやってることは大して変わらないのかなーとも思ったり・・・。とりあえずゲマ屋が88店舗も無くてよかったです。
そんなことを考えながら、海沿いなのに海が見えない微妙な道をずーっと走ってると意外にもあっさりと室戸岬に到着。岬と言うだけあってなんかもっと開けた場所だと思ってたのですが、樹と岸壁に囲まれたような場所に小さな駐車場があるだけでした。そこからは遊歩道があるので、駐車場に車を停めて海岸に出てみましょう。で、樹のトンネルを通るような感じて、ちょっとしたトトロ感をおぼえながら歩くこと2分、磯風味の海岸に出ましたが、何も無いのでつまらん。・・・なんか釣り人がいるだけです。
ではちょっと戻りましょう。なんか途中に室戸灯台に登って行く道があったのですが、とりあえずこっちに先に来てしまったのでそっちにも登ってGOです。きっと高台だから景色も良かろう!

うん、確かに良い。つーかこれはナイス高台ですな。因みにここは展望台でもなんでもない路上だったりします。この写真は高知市方面(北西)を向いているので、写真の左手前側が室戸岬になります。なんか中途半端な方向むいてますが、なんか素直に南側撮っても延々と海と空だけで面白い写真にならないんですよ。そして写真では伝わりにくいですが、日本海と太平洋って全然印象違うんですよね。で、どうやら私は太平洋見てるとほのぼの落ち着くみたいです。きっと太平洋っ子なんですね。 風力発電所の風車の前でしばらく海を眺めてぼけぼけっとしてました。
太平洋っ子、今度は徳島県鳴門市へ向かって四国東海岸、紀伊水道側を北上です。とにかく今日は天気が良い! 海岸をオープンで走るには最高のツーリング日和です。そして歩き遍路日和ですね(たぶん)。 気温は低くても陽射しが良い感じにぽっかぽか(謎)です。しかも今気が付きましたが体調もすっかり回復したっぽいです。
つーかせっかく体調も何とかなってるので昼のうちに温泉にでも入りたいですな。普段は熱い風呂になんか絶対入らない私ですが、このときは無性に温泉にINしたくなりました。という訳で温泉探してGO! しかし全く見つからずです。なんか途中でそれっぽい案内看板もあったのですが結局見つけられずでした。で、気が付いたら徳島県突入です。うーん、なんかこのまま鳴門に着いてしまいそうな気配です。と思ったらいきなり道の駅「宍喰温泉」の看板が!! これは入浴施設があるに違いない! つーかこの名前で温泉無かったら大問題です。とりあえず駐車場に車を停めて偵察・・・ちゃんとありました。入浴料は400円。では車に戻って準備してINしましょう。
ぷっはー良い湯間違いナッシン! これは本当に良い湯だ! ちょっと濁っててぬるぬるした感じのお湯です。きっと塩分が多いのでしょう。つーか海水か? それにしても最高! これは疲れが癒えますなー。しかもジャグジー付きです。これ最強。暫くひとりでしがみついて独占です。どうせあんまり人居ないし。うーん、なんかストレッチパワーの類のものが体に溜まってきて今後の旅もまだまだイケそうな予感満載です。とにかく久しぶりに体を伸ばしてあまりにも気持ち良かったので長く浸かってました。
いやー長く入りすぎたっぽいです。暑いです。出た後は脱衣所の扇風機独占仁王立ちで体を冷ましてました。で、適当に冷めたところでお土産コーナーを襲撃です。今後訪れる予定のえくしさんとゆきぶねさん、更に職場などへのお土産を調達しておきましょう。つーか特にえくしさんの分はこの辺で買っておかないと大阪の人に大阪のお土産という最悪の事態になりそうです。なんか職場の分が意外に多くなってしまい両手に一杯のお土産(汗)。 そしてそれを車の「濡れちゃいや~んBOX」に入れておきます。実はこの箱が今までゲマ屋で買ったグッズなど、いろいろと大切なモノを護ってくれてました。
さて、完了! では続きを走りましょう。と思ったら何やら聴いたことのあるエンジン音が!! これはおそらくJeep! と思って駐車場を見渡してみたらやはりJeep発見! とりあえず待機ですな。で、停め終わったようなのでこっちに気付いてるかなーと降りてくるのを待っていたら、降りると同時にこっちに向かって会釈してました。どうやらあっちも気付いていたらしいです。つーか子連れ!? ということで私も降りてGO! また小話勃発です。出発地は忘れましたが、子供は途中の大阪で拾って四国入りしたそうです。私とは逆ルートですね。あ、一応誘拐ではないらしいです。知人からそこの子を旅のお供に持たされたと言ってました。「軟弱モノなのでビキニトップ(天辺しかない幌)は無理!」と言う彼の車はタイガートップで確かにお子様にも優しそうです。という訳でお互い旅トーク&車内の工夫鑑賞! 最後はお互い「良い旅を!」と、固い握手でお別れでした。
では今度こそGO! そして暫く行くと何とも良い景色が続きます。この辺はリアス式海岸なんでしょうか? 結構あちこち湾が入り組んでて毎回違った景色が楽しめます。で、丁度潮が引いている時間の為か、砂浜が微妙に繋がってる島を発見、これは渡るしかねぇ! 近くにあった駐車場に車を停めて、上着を脱いで勇み足でGO! で、何とか渡りきって島に上陸。うーん、なんかグットタイミングで得した気分ですな。

とか思ってまったりしてたら潮が満ちてきたらしく陸続きの浜が消えてました。うっはー、戻れなくなる、これは一大事!! 早く向こう岸に戻らなくては! という訳で浅いところを選んで水の中を歩きing。水深は5cmぐらいです。一応黙ってれば10cmぐらいの水深までは浸水しないブーツですが、歩いている上に時々波が流れてくるのでちょっと浸水しました。つーか危うく取り残されて無人島サバイバル野宿になるところでしたな。
ふぅ・・・。では再出発でGO! なんかブーツの中は浸水中なので、脱いでブーツに某体温維持装置のホースを突っ込んで放置です。国道55号線を北上していくと何やら「海賊料理」の看板がやたらと目に付きます。うーん、もしかしてこの辺は海賊でも出るのか? っつーかすごい野蛮そうな料理が想像できるのですが。なんてこと考えてたら腹も減ってきたというかお昼時なのでそろそろ昼食でも摂りましょうか。という訳でお食事処探し! でも海賊はなんかいやーんなのでなんか普通のやつで。
で、国道沿いに小さなお食事処を発見です。おぉ、これぞ私の求めていたやつっぽいです。店構えからしてきっとここは穴場に違いナッシン! で、入る。そして注文、「刺身定食で。」! これは絶対当たりそうな予感なのです。何でかはよく分かりませんがそんな感じです。そして出てきた刺身を食す。ん~脂も締まりも程良くて旨い! これは当たった( ̄▽ ̄)! 確か間八か何かそんな感じの刺身だったと思います。実はよく解からんですが。しかも焼き物やサラダまで付いてて良い感じにお腹一杯で1000円! これは良い買い物をしました。
さて、・・・再び走り出していきなり迷いました。なんか寄り道したくなって適当な道に曲がったのが間違いっぽいです。さっきまで右に見えてた海が何故か左に見えてます。もしかしてこれは室戸岬方面に戻っているのでは? という訳で引き返して大人しく国道に復帰です。そして気が付いたら徳島市でした。国道番号も替わって11号線です。こうなると遂に鳴門市も近いってもんです。何故か道端でかにを売ってましたがそのまま素通りです。でも後で考えると買っておいて夜にかにで一杯なんてのも良かった気がします。
そして更に国道番号が替わって28号線です。遂に鳴門市! あとは鳴門海峡目指してGO! しかしここで激しく迷いました。とりあえず鳴門海峡に行くには大毛島という島に渡らないといけないのですが、どこから渡ればよいのやらさっぱりです。なんか適当な橋を渡ったら見事に訳分からなくなりました。うーん、やり直し! ちょっと戻ってもう一度チャレンジです。で、全然関係ないですが、何やらこの辺の信号は方向指示灯がダブルなことに気付きました。何故か「←←」という具合に同じ方向に2個ずつ点いてます。うーむ、かなり強調してますな。そっちか! ということで曲がってみたら見事に島に渡れました。そして海沿いを走ること15分、やっと大鳴門橋を発見!

うーむ、思ったより短いんですね。しかし短い割りにはやたらとごついですな。かなり力強い感じの印象を受ける橋です。つーかもう日が暮れてきてます。これは急いで橋に辿り着かないと橋を観察できませんな。とにかく急いでGO! その途中で神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北I.C.を通過しました。後ほどお世話になるでしょうということでとりあえずパスですな。

ふぅ、何とか間に合いました。しかしあまり広い場所でもないので良い感じの写真撮りスポットがありません。なんか窮屈ですが橋の観光施設っぽいところから写真撮影です。
ちょうどこの写真を撮った後ろ側は小さな山があります。で、橋を通る高速道路はその山の上に乗るようになっているっぽいです。そこでその反対側にGOという事で、その山をぐるっと回って反対側行くと高速道路の高架下に行けるのですが、そこに謎の穴がありました。

穴にはフェンスが張ってありますが、覗くと向こう側には大鳴門橋のトラス桁の中が見えます。うーん、高速道路の真下、桁の中にまっしぐら、そしてこの大きさ・・・。もしかしてこれは鉄道用に予約されたトンネルですか? つーことはこの橋は鉄道と道路の併用橋として設計されている!? 何か腑に落ちないのですがそんな結論が完成です。腑に落ちないというのは、鉄道がこの先淡路島に渡っていったところでその先にある明石海峡大橋は道路専用橋なので、どっちにしろ鉄道は淡路島止まりで本州には辿り着けないはずなのです。うーん、何故に併用橋? こんなときはネットに訊けということで調べてみましょう。
で、結論。確かにこの大鳴門橋は道路と鉄道(将来の四国新幹線)の併用橋でした。なんか計画段階ではいろいろ揉めたみたいですが結局併用橋で設計・建設されたらしいです。よってこのトンネルが鉄道用に予約されたものであることは間違いなさそうです。・・・が、その後明石海峡大橋が建設されるまでの間に国鉄の民営化が行われ、その結果四国新幹線の計画は凍結、そうなってくると明石海峡大橋を道路鉄道併用橋として建設しようとすると話が進まん! ということになり、とりあえず鉄道の話は切り捨てて明石海峡大橋は道路専用橋となったみたいです。うーん、難しいですな。
という訳でこの大鳴門橋が必要以上にごつく見えた理由も見えてきました。私はてっきり現状で完成の道路専用橋だと思っていたのですが、そもそも道路6車線+鉄道2軌道の併用橋として設計されていたのです。が、現状開通しているのは道路4車線のみです・・・つまり相当無駄に頑丈にできている!? という訳ですな。うーん、何となく納得です。まさに「壮大な無駄」ですな。
うはぁ! 橋マニアな話が土木マニアな話に発展している! すいません、かなり旅から脱線しました。では今度は橋を渡ってみましょう。という訳でさっきの鳴門北I.C.まで戻ってONです。ランプウェイを登っていくと早速大鳴門橋の橋塔が見えてきます。そのまま本線に合流していくとまたあの最低速度標識がありました。もしかしてこの辺では流行っているのか? まぁいつも通り60km/hでGOです。で、橋の上でかなり脇見ing運転。・・・うーむ、確かに最低速度制限50km/hを下回りたい気分が良く解かります。なんつーか、渦潮!! 超じっくり観たいのです。 なんか海とは思えないような勢いで不自然に波がうねってます。時々渦っぽくぐるりんとなるところなんかも良く見えます。うはー停まりてぇ! が、停まれない!! これだから高速道路は嫌なんですよ、もう。
あっさり渡りきったところでしばらく走ると淡路島南I.C.が見えてきます。もちろん渡ってしまえば高速道路に用は無いので下ります。通行料金1300円。で、下りたら速攻で一般道路を西側へ戻ります。あの渦潮をもう一度! しかし鳴門海峡に着いた頃は既に日は暮れて暗くなってました。渦潮を全く確認できずに断念です。うーん残念。
こうなったらもう南淡に用はナッシン! 目指せ明石海峡ということで国道28号線へGOです。なんか地図を見ないで適当に走ったのでかなり迷いながらでしたがなんとか国道28号線にONできました。うーん、これが淡路島唯一の主要国道か・・・。なんか、普通ですね(一体どういうのを想像してたのかー)。 ん? 28号線というと鳴門市と同じですな。つーことはもしかして海上路があったのでしょうか? あーなんかそっちのほうが面白かったかも・・・。まぁ橋も楽しめたので良しです。とりあえずさっさと明石海峡を望む岩屋へ行きましょう。どうせ小1時間も走れば着けそうです。
うーん、さすがに島唯一の主要国道でしかも夕方ということで、渋滞こそしないもののそれなりに交通量は多いです。途中、バイパスらしき道を発見してショートカットしました。そして遂に海沿いの道へ。おぉ、海だ海だ~。なんか対岸には神戸らしき街の光も見えます。あぁ、なんかやっと本州に戻ってきたのですね。うーんなんだか感動です。そのまま走っていくとだんだん道の脇が賑やかになってきました。で、ちょっと狭いどっかのカーブを曲がったところでいきなり目の前に明石海峡大橋が出現!

うっはーデカい!! 前回明石側から見たときはこんなに大きく見えなかったのですが・・・大きかったんですね。しかもメインケーブルがイルミネーションで装飾されているのでなおさら大きさが強調されています。つーか全長4kmですからかなりデカいことは間違いないのですが、あ、世界最長ということを今思い出しました。そんな訳でカメラの画角に収めるのが大変です。
とりあえず橋のところまで行ってみよう! という訳で引き続き車を走らせていると荷物満載のリヤカーを引っ張って歩いているおじいさんを発見。うーむ、頑張ってますなぁ。つーか追突されたら面白いことになるんだろうなー。 まぁ関係ないので良しです。そのまま追い越してGO! そして国道から海側に逸れたところで道の駅「あわじ」を発見しました。こんなところにも道の駅があったとは・・・。なんか明石海峡大橋に隣接した公園になってます。
とりあえず晩ご飯♪ ・・・の前にトイレ! 出るっつーの。 で、出たのでそのまま駐車場に戻ろうかと思ったら面白いものを発見しました。

これ、何だか分かります? 一応ベンチになってるんですが・・・。すいません、また橋マニアです。これは吊り橋のメインケーブルを模ったベンチです。で、巻きついているのが桁を吊るすハンガーロープです。実際にはハンガーロープをこんな風に直接巻いたりはしませんが、おそらくどちらも実物大だと思います。こんな橋マニア志向なベンチを作るとはナイスです。なんかメインケーブルを構成するストランド(素線の束)も一応それなりに再現されていて、その一部を取り除いてベンチっぽくなっています。やるならちゃんと素線1本までしっかり再現して欲しかった気もしますが、それはマニアック過ぎというかコストが掛かりそうなので許してあげます。
もしかしたらこの公園には他にも橋グッズがあるのでは? と思って散策を始めたらいきなり発見です。なんか主塔の断面を切り抜いてきたっぽいモノが立ってました。これはどうも本物の複製っぽい気がします。更に、橋にケーブルを掛けるときに最初に渡すパイロットケーブル用のリール(実物)や、ストランド用のリール(実物)、橋塔の基礎工事で使われたブイ(実物)など、あちこちに橋マニア垂涎の品が転がっていて博物館状態になってました。

で、これが本物のアンカレージです。写真中央下のライトの右隣奥に誰かの車が停まってます。まぁつまり、あれが車なのでこのアンカレージは相当にデカいです。こいつが明石海峡大橋を支えている訳です。うーん、かなり気張ってますな。とりあえず記念に蹴っておきました。 あと中央の手前に写っているのが先ほど書いたストランドリールです。
では今度こそ晩ご飯♪ もちろんカップ麺です。なんか駐車場では他にも晩ご飯している方が居ました。おそらく旅人でしょうな。ちょっと話し掛けようかとも思いましたがなんか盛り上がっていたので遠慮しときました。で、食べた後で今日の行程記録(←実はこの日記や行程図を書く上で重要なメモ)を付けていたら、今日は12月31日、つまり大晦日であるということに気がつきました。はっ、もしかして年越しそばを食べなきゃいけなかったか!? うーん、後でもう一回夜食を摂りましょう。つーか明日は初日の出ではないか!! これは明石海峡大橋と朝日の戯れがテーマになりそうですな。んなら今日のうちに撮影スポットを決めておきましょう。という訳で、まずは朝日が昇る位置をチェック! いやーi-MODEは便利ですなー。で、真北から118度の角度にあがることが判かりました。とりあえず地図を確認・・・。淡路島の中だと太陽と一緒に橋を収められそうな場所ナッシン!! これは困った。うーん、これは本州に渡るしかないのか? なんか淡路島にはまだ3時間ぐらいしか滞在してないので勿体無い気が・・・。
とりあえず適当に走って、本当にイケそうなスポットが無いか確認しましょう。で、何となくそれっぽい角度に画角を展開できそうな場所を発見! しかし大問題がひとつ、橋デカすぎ。よく考えたら橋の長さは4km・・・それを真横からカメラの画角に収めるには最低でも10kmほどは離れないと構図が成立しないということが、頭の中で行ったへっぽこ三角関数シミュレーション(謎)の結果判明しました。つまり、やっぱり淡路島の中に居ては絶対無理! どうやら兵庫県明石市辺りの港でないと条件に合わなそうです。よし、島を出よう。
そう決心して神戸淡路鳴門自動車道の淡路I.C.を目指す途中、なんか「たこフェリー」という看板を発見! 何故か「たこ」の部分だけ上から貼り替えて書き直されています。その前は何フェリーだったのかがすごく気になりますが、まぁ心惹かれる海上路なので気にしないことにします。とりあえず高速道路で渡った場合の料金を調べてみましょう。・・・2600円。ほう、思ったより安いですな。そしてフェリーの料金所へGO! 看板を見るにこの車だと2300円っぽいです。意外に安いのね~。うーむ、一応計ってみましょうか。で、ゲートへ・・・。そこで料金所の人にフェリーの行き先を確認です。つーか知らなかったのか!? そしたら20分で明石港に渡れるらしいんです。何もしないで乗ってるだけで一気に目的地にIN!? うっはーしかも高速道路より安いなんて超お得ではないですか!! これ決定。「お願いします」と言って精算して乗船券を貰いました。乗船料金2300円。何故か整理番号は444番でした。うはー、日本人が一番嫌いそうな番号ですな。でも私は気にしないのでオッケ~♪ 料金所の人とちょっとだけ旅の小話を交えたところで待機スペースに駐車して船が着くのを待ちます。
・・・船、到着。ゲートが開いて中からバイクやら車やら人やらがどんどん出てきます。なんか結構地元の人なんかが利用してるのでしょうか? でも明石行きで待機している車は私を含めて3台だけです。ま、いっか。到着の乗客が全て降りたところで乗船の指示が出ました。なんかまずは歩行者かららしいです。で、その様子を見ていたらさっきどっかで追い越した荷物満載のリヤカーの人が居ました。まだ生きてましたか。良かった良かった。歩行者の乗船が済んだところで車の乗船指示が出ました。車を走らせてINです。 つーか車で船に乗るのは初めてです。かなりドキドキワクワクしてました。指示されたところに車を停めて輪止めを掛けてもらってとりあえず乗船完了。
そこでさっきのリヤカーのおじいさんに「どこから来たの?」と声を掛けられました。どうやら私の車の様子で旅人と判ったらしいです。つーかそのリヤカー、よく見たら駄菓子屋になってるんです。うはーこの人、行商かぁ!!

なんか屋根のところに「全国巡り」の文字が・・・。とりあえず横浜から出て富山を回って日本海沿いに・・・と今までの行程の粗筋を話したら、「俺はもう日本2週して今は3週目だよ。」とか言ってるんです。うはー、本物だ、本物の旅人に出会ってしまった!! これは一大事! 私みたいなド素人は出る幕ナッシン!? しかもかなり有名どころの旅人らしく、各地で新聞やテレビに取り上げられているとかで駄菓子屋の壁一面にその記事が貼られていました。その内容から、「リヤカーの寅さん」の愛称で有名な川橋さんという方だということが確認できました。もしかして私、凄い人に出遭ったのか? つーか自転車だけで日本3週目でしかも全国の主要都市を全て巡ったと言うのだから凄いことは間違いありません。で、気になることを訊いてみました。「どこで寝てるんですか?」 そしたら、店の1階(リヤカーの底辺)にワンルームがあるとのことでした。「中に入って蓋したらもう誰も人が寝てるなんて気付かないよ、はっはっは!」だそうです(汗)。 すげー! 店と一緒に家も引っ張ってるとは、これは本物のやどかり生活だ。・・・夢中で話し込んでいると20分は短いです。既に船は明石港に到着です。なんか名残惜しいですが、「これからも道中気をつけて良いお年を!」と言って別れました。いやーまじで凄かったです。
船を出たところでいきなり道に迷いました。つーか港からどっちに出れば良いのかさっぱり分かりません。船に閉じ込められてたので方向感覚全く無しです。とりあえず地図を広げて実際の道と照らし合わせて確認。・・・左だな。で、適当に海が見えるところに行って明石海峡大橋を確認・・・まだ近い。という訳で更に西へ移動して初日の出スポット捜索開始です。とにかく海岸沿いをGOして時々橋を確認しながらじわじわと移動です。しかしいくら移動しても一向に橋は遠ざからないです。つーかまじでこの橋は長すぎです。しかも気が付いたら時刻は既に23時30分、やばい、このままでは年越しそば間に合わねぇ!! 何としてもあと15分で場所を決めなければ!
気が付いたら走っていた海沿いの道は何故か自転車道になってました。うーん、もしかしてこれは車が通っちゃいけない道なんじゃ・・・。しかし車止めも無かったし、そんなこと考えてる暇も無いのでとりあえずそのまま突進してみる。が、見事に途中というか出口にバリケードがあって行き止まり・・・。がはー( ̄Д ̄;)。 しかし側溝を跨いで半分壁を使って走ればなんとか通過できないでもなさそうです。既に相当な距離を来ていて引き返すのは面倒なので荒業で脱出するしかあるまい! と、チャレンジしたものの、どうラインを取っても何故か後輪がフェンスに引き寄せられて接触してしまいます。うーん、幅はギリギリ車幅+5cmあるはずなのに、なんとも絶妙にできていますな・・・。おそらくこれ以上頑張ってるとそのうち車こする事うけあいです。つーか時間の無駄です。
鬼バック!! これぞ本物の鬼バックです。防波堤に沿った幅2.5mほどの道を延々とバック! 何でバックは1速しかないんだ、もっとスピード出してぇぞこんちくしょー。エンジン唸りっぱなしじゃねーかっつーの。そして鬼バックすること5分、漸く出れそうな分かれ道を発見です。これもまた狭いがこのまま入口まで戻ることを考えるとチャレンジする価値はある! で、車幅ギリギリの道を登って、なんとか外に出られそうな感触を・・・と思ったら、また絶妙にできているのです。しかし今度はこちらも負けちゃおれんということで、絶妙なライン取りでなんとか脱出成功です。何でこんなところでギリギリマニア(車幅ギリギリの道を選んで攻略する遊び)をやってんだ!?
漸く普通の道に出たところで一気に戻った距離を取り戻します。時刻は某年越し番組が始まる時間です。ぐっはー、間に合うのか!? というところで漁港を発見! 港に降りる途中の道には神社があって初詣の準備が進められていました。既に参拝客も集まっている模様です。うっは、急いでGO! そして漁港に到着。名前は江井島(えいがしま)漁港。港の外側には堤防が続いており、その先端に灯台があります。明石海峡大橋からは既に12kmほど離れています。距離は充分、あの灯台の辺りに行けば橋と朝日の戯れがバッチリ撮れそうです。よし決定! 港内の道路にINしました。どうやらこの漁港は一部だけ一般車両の進入を認めているっぽいです。あちこちに釣りのマナーを掲げる看板があるところからして、おそらく釣り客の為な気がします。
港内道路の一番奥、船舶用の給油所の脇に車を停めて、地図で位置を確認したところで堤防の上にダッシュして実際の橋を確認! うん、バッチリです。これならちゃんと画角に収まってしかも橋の後ろに朝日が昇るはずです。よし、年越しそばを食べよう! つーか時刻は既に23時50分。うっはー、急げ! もの凄い速さでお湯を沸かしてINして4分。年越しそば出来上がりです。時刻は23時56分、なんとかギリギリ間に合いました。そう言えばどこかから除夜の鐘も聴こえてきてます。何故かときどき音が途切れますが、きっと早く鳴らしすぎて間を取っているのでしょう。しかしなんか夜中の漁港でひとりそばを食べているのはちょっと寂しいです。
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・第6章「ゲマ屋梅田店へ」(続きの記事)